前回ブログの続き。
鳳凰の扉の金具を最後にしめたのは嫁。
「豪華な部屋。全体が透けてるけど、ほどよく見えない。窓もあって素敵。」
「あ。忘れてた。コレも作ってきたんだ。」
「木のスプーン!」
「プリン用(笑)」
「嬉しい!!至れり尽くせりね。こんなにしてもらって申し訳ないぐらいよ。」
「俺達の変わらぬ生活を守ってくれたことに比べれば足りないかもしれない。」
「入院中にね、(助っ人)と(片腕)とは話したの。1人で生きてる訳じゃないから、どんな場面でも天秤にかけなきゃならないよねって。」
「そうだね。大切なものは1つじゃないしね。」
「私は家族。それが軽くなってしまった訳ではないけど、」
「代わりはいると思った?」
「あれ?もう聞いてたの?」
「聞いてないよ。そこに気付いたのは(屋根屋の奥さん)だった。」
屋根屋の奥さんが。
「気付いちゃった時には心臓のドキドキ凄かった。涙も出た。私ら(嫁)ちゃんに守られてこうして顔を付き合わせて喋れてるんだって思ったから。(屋根屋の息子)が(屋根屋の友達)に言ったの。だったらこれから何をすべきか分かるだろって。仕事は何とかするから(嫁)ちゃんのところでできることやってこい!ってね。大したもんでしょ?(笑)」
「だから平日なのに来てくれてたんだ。」
「お役に立てたかは別として、今あるこの時間は当たり前じゃないんだって気付かせてくれたのは(嫁)ちゃん。それぞれの家族が想像したみたいで。普段は特に用はないし、居ればうるさいけど(笑)そんな旦那でももしいなくなったらって。」
「大変よね、男手がないって。」
「ありがとうね。みんなの人生を通常運転させてくれて。」
「私、こうなったこと後悔してないの。入院も良い時間になった。(片腕)と(助っ人)と懐かしい話しをしながら、生きてること自体に価値があると思えるように、なんてマジメな話しもしたし。こうやって立派な私の部屋も造ってもらえたし。みんなが健康で元気にいてくれてるし。今の私がいかに幸せなのかを知ることができた。そして私がここからいつもの生活ができるまで復活できたら、きっともっと幸せなのも分かってる。」
「何でも協力するから言って!」
「ありがとう。」
そのあとみんなで退院祝い。
嫁の帰りをみんなで迎えることができた。
しかし。
それからというもの。
嫁が自分の部屋から出て来なくて困ってます(笑)
大工の後輩達が造ってくれた木製のサマーベッドぐらいの椅子にキャスターも付けてもらったんだけど。
ずーっと部屋に引きこもり。
格子の隙間から、プリン持ってきてとか。
コーヒーなくなったとか。
お腹空いたって言ってくる。
同じリビングにいるのに、2台同じテレビ番組つけてるし。
椅子ごと部屋から引き出そうとすると。
あちこちに掴まって抵抗する。
テーブルにはクマのぬいぐるみのハニー。
部屋を出るのはメシ、風呂、トイレの時だけ。
静かだなと思うと寝てるし(笑)
子供達が窓をノックすると
「なーに?」
優しい声で笑顔なのに。
大人が同じことをすると無言で真顔。
差別しすぎじゃね?(笑)
この生活はいつまで続くのか。
嫁は1人、満喫しています(笑)