兄貴が昨日の夜。
「実家に帰るって、なかなかタイミングが合わなかったけど。明日か明後日に行こうと思って。」
「そうだな。GW中にって言ってたのに、みんなの予定に振り回されたよな。」
「みんなと居ると楽しくて、後回しにしたのは俺だよ。(車屋の後輩)はバイク触ってる間、ずっとニコニコしてて(笑)仲間といることが何よりも楽しいことなんだろうなって。」
なにを今更しみじみ言うんだ?と、ふと思ってしまった。
今までずっと変わらなかったことなのに。
今頃になって分かったのか?って思えるほどだった。
だから思わずなんで急にそんなことを言うのかを言いそうになったんだけど。
飲み込んだ。
兄貴は今、いつもの兄貴じゃないから。
何かあったらオレ達と会えなくなるかもしれない。
そんな状況だということを兄貴しか分かってないと思ってる。
「前から言ってんじゃ?兄貴も一緒におじいちゃんになってもバイク乗り回そうなって。オレ達が今更大人になるとか、おとなしくなるとか無理だろ?何しろ普通じゃないんだから(笑)」
「おじいちゃんか。」
兄貴とは出会った時から仲間達同様、一緒に年を取りたいと思った人だった。
それこそ人生が終わる時までずっと。
兄貴にも何度も伝えてきた。
100歩譲って、兄貴の意地を理解したとして。
わざとウソに付き合っていても。
オレ達には未来を変える権利があると思ってる。
だから兄貴が手を出そうとしてる敵を先に排除してるし、次の動きもスタンバイできてる。
兄貴は堅気じゃないし。
その世界での意地も立場もある。
でもオレ達はそのことを尊重して見送ることができるほど強くない。
兄貴は兄貴。
どの世界で生きていても。
オレ達には憧れの男。
だから昨日のうちに仲間達には今日の夜に動くかもって連絡をしておいた。
兄貴の思い描く作戦は徹底的に潰します。
実家には日曜日に行くよう伝えました。
今日の夜、オレ達はどうやってウチを出るかは嫁に口実を考えてもらうとして。
今は静かに過ごそうと思っていましたが。
「ねー!(嫁)ちゃん!!布団クリーナーってどれが良いの?!やっぱりレイコップ?!」
「なんで?今まで干してたんでしょ?」
「クモがついてたんだもん💦俺、女なら良いけどクモと一緒に寝るのは嫌💦(嫁)ちゃんがいつも使ってるヤツと同じの買う💦」
居候の友達がクモがいた!!って大騒ぎ。
ウルサイ(笑)