夜中の電話に良い知らせはナイ。
これはオレの長年の経験。
スマホの画面を見たら後輩の妹から。
兄貴の事務所のすぐ近くで飲み屋をやっている。
「ごめんなさい💦あのね💦お客さんから聞いたんだけど💦(兄貴の若い衆)さんがケガしたらしいの!💦しかも凄いケガなんだって!」
「はぁ!?いつ?!」
「今日!それが変なんだって!!他の若い衆さん達が抱えて車に乗せてったって!」
「なに?!揉めないでってこと?!」
「そう!変でしょ!?常連さんも全然騒ぎにならないって変だし(兄貴)さんのところ何かあって手出しできないのかなって言ってて!」
「間違いなく(兄貴の若い衆)さんだったのか?」
「間違いないよ!だって常連さん、ちゃんと顔知ってるもん!」
「ありがとう。あとはこっちで聞いてみる。」
兄貴の若い衆。
やられてそのまま?
それが事実なら側近はなんで兄貴に言わないんだ?
兄貴はウチにいる。
何かあったなら出かけるはず。
頭の中で何を考えたら良いのか分からなくなった。
Jが起きてて。
「なんで(兄貴の若い衆)さんの名前が出てくんの?」
「なぁ。(兄貴の若い衆)さんやられたって。」
「はぁ!?誰にやられたんだ!」
「分かんない。もっと分かんない話しするけど、兄貴のところの若い衆達、(兄貴の若い衆)さん抱えて車に乗せてったって。」
「兄貴は?!」
「知らないんじゃないか?」
「言わないでいるってことかよ!確かめてこようぜ!直接行かないと何が本当か分かんないじゃん!」
「どーやって出る?」
「特に兄貴には気付かれたくないよな。センサー切らないと通報しますって言われちゃうし。どーしよ。会長達が寝てるところから1番遠い部屋って?リビング?」
「いや、ガレージのドア。あそこならウチの中から行けるしドア閉めたら音は聞こえないはず。」
「服と靴持って行こ。」
「(嫁)どーする?起こす?」
どうせ起こしても寝ぼけて覚えてないだろうと思ったけど。
「(嫁)!起きろ!(嫁)!!」
って、20回ぐらい呼び。
ようやく。
「は💧何💧」
「兄貴の知らないところで何か起きてるかもしんないから確かめに行ってくるから。」
「、、、。」
やはり無駄だった。
そーっと階段を降りて。
服を持ち。
そーっと玄関に行き靴を持ち。
センサーを切ってガレージに。
幸いテレビがつけっぱなしだったからかバレずに脱出できた。
車のエンジンはウチの中には聞こえない。
念のためウチの電気がつくのか見てたけど、新たに電気がつくことはなかった。
兄貴の事務所に向かう。
なんだかドキドキした。