いよいよ本題。
「荷物は分からないようにまとめておいてね。」
「はい。少しずつ車に入れておこうかと思って。家の中は見られそうだから。」
「計画の流れね。仕事が始まる前に辞表を置いてくる。そのまま荷物を持って実家。」
「実家?!社長が来たら母ちゃん達、巻き込みますよ💦」
「まだ(屋根屋の友達)君達に言ってないの。」
「言ってないんですか!?じゃあ尚更、マズイんじゃないですか!?」
「あの2人は強いのよ。人としても親としてならもっと。(屋根屋の友達)君は特にね。無茶なことをするのとは違う。ちゃんとした強さを持ってる。」
「でも何されるか分からないじゃないですか。」
「(屋根屋の友達)君にスイッチ入ったら止められないのよ?どんな修羅場をくぐってきたか知らなくても良いけど、(屋根屋の友達)君を上回る人はなかなかいない。だから逆に危ないからパパ達をお伴させる(笑)」
「親父がそんなに💧」
「友達がたくさんいるでしょ?個性もバラバラで賑やかで。そのみんなをまとめてきてくれたのが(屋根屋の友達)君。でも今回ばかりは冷静になんていられないだろうから。あ、そうだ。彼女はどんな子?」
「最初は良い子でした。うちに一緒に住みたいって言って、すぐ豹変しました(笑)」
「私も会ってみようかな。」
Jがすぐ
「やめとけ💧」
「やられたらやり返すのってJ達のルールでしょ?」
「それをいつも反対してきたのお前だろ💧」
「時と場合による。」
「会わないって言ってたじゃん💦急に予定変更するなよ💦」
「言いたいことが増えた。」
「え💧」
「言いたいことが10個だったのに、100個に増えたの。」
「だからなんだよ💧」
Jではなく今度は。
「(元若い衆)。」
「なんでしょうか。」
「気が変わったから会う。」
「言いたいことが増えたからですか?他に理由ありませんか?」
「夜、グッスリ眠りたいから。」
「ストレスなんですね。分かりました。立ち合います。」
若い衆も
「じゃあ俺は(オレ)さん達と。」
Jも。
「じゃあオレもお伴する💦」
「桃太郎(笑)」
「バカ💦なら、お前は勝手な桃太郎だろ💦」
「Jも私のチーム。一緒ね。」
「ん?チーム?」
「仲間。」
「最高じゃねーか!」
Jはすぐ嫁の手のひらで転がる。
反対したのはどこへ?
嫁はニヤッと笑い。
「マスクして行かなきゃー!(笑)」
不気味で不気味でどうしようもない💧
言いたいことが増えたからって💦
180度変えるもんなのか!?
オレも心配すぎて。
荷物取りに行くのを別の日にしてもらった💦
辞表を作り。
名前を書いて。
決行の日は水曜日の朝。
それまで屋根屋の友達には言いません。
でも。
水曜日には再会できる。
打ち合わせをして。
嫁は帰り際に聞いた。
「お給料少ないなって思わなかったの?ましてや取られてたら嫌になったでしょ。」
返ってきた言葉に胸を打たれた。
「親父達は19で俺を産んでくれて。貧乏でどうしようもなかったけど毎日楽しかったって言ってたんです。俺の給料は安いし、手元にも来ないけど、親父達の味わったこと俺が経験しなきゃと思って。金がなくても腐らない自分でいたいんです。」
誰が教えた訳じゃないのに。
親の苦労を想像できた息子。
同じように金がナイ状態を感じたい。
そう胸を張って言える息子を世界一、親孝行だなって思った。