片腕の側近は片腕ほどではないが。
それでも2、3人で止められるような人ではない。
だからオレと兄貴と屋根屋の友達と大工の後輩で相手と離すことぐらいはしようってことになった。
そうしてる間にも側近は1人を引きずり出し。
「お前をトップバッターにしてやる。選ばれし者。名誉なことじゃねーか。」
仰向けになりながら。
震えが止まらず。
過呼吸にでもなるのかと思うほど息が乱れてた男。
しゃがんでドスを持ち変えた側近は。
「口開け。貫通したか見たい。」
「勘弁して下さい!(黒幕)さんに言われて仕方なかったんです!!」
アゴはガクガク。
声もヨレヨレ。
「仕方なかった?そんなことで狙えるほどうちを甘く見てたのかっ💢(片腕)を!うちの親分をナメんじゃねーぞ💢💢」
顔を押さえ。
ドスを振り上げた。
ヤバイ!!
行くぞ!!
の、瞬間に。
「ストーーープ!!(側近)さーん!」
とんでもないほどアホみたいな声で来たのは。
いなくなってた片腕の運転手だった。
でも。
「忘れ物。」
これがメガトン級にヤバイ物で。
「おい💧拳銃じゃんよ💧」
「コレ、どんな展開になっても笑えねーからな?💧」
「ヤルって、本気なんだ💧」
見てはいけないものを。
簡単に持ってきた。
ただ。
最悪な状況にも関わらず。
会長もナンバー2も片腕も、動こうとも止めようともしなかった。
妥当だと思ってるのか。
好きにさせてやろうと思ってるのか。
真意は全く検討もつかない。
でも目の前では運転手が若い衆に拳銃を渡す。
受け取った若い衆は。
黒幕の隣の男に。
「口、開け。」
「許して下さい!何でもしますから、」
「何でも?じゃあ俺のこの傷、消してくれ。5秒以内。」
「すみません、」
そしたら。
体が震えすぎて全身痙攣起こしてるみたいになって倒れた。
もう精神的に限界を超えた。
恐怖は人間の機能を壊す。
更に隣に行き。
コメカミに銃口を当てた。
「俺が生きてて残念だったな。」
パッと地面にひれ伏して。
「命だけは!」
頼むが。
「命?捧げる覚悟がなかったら、極道なんか務まらねーよ💢」
そしたら。
その隣の男が。
ジワジワと下半身を濡らし漏らした。
泣き出し。
許してくれと叫び出した。
嫁が動き言った。
「死ぬの怖い?痛いの嫌?じゃあ(若い衆)へはどうやってケジメつけてくれるのよ💢」
歩きながら。
1人1人に言うように。
「地獄って知ってる?とてつもない痛みと苦しさをずーっと、ずーっと、与えられて。終わりがなくて。いっそのこと死んだ方がマシだと思うのに、死ぬことすら許されない。日に日に息苦しくなって、激痛も増して、更にそこに痛みを加えられる。無期限の拷問。それでも生きていたいかしら?」
地獄の解説は恐怖を増し。
立っていることすらできなくなった。
人生の終わりを告げられ。
どんな願いも却下。
黒幕に対して。
「だから止めた方がいいって!」
地面を叩く者まで。
運転手はケロッと言った。
「生きてりゃ後悔もできたけど。もう無理(笑)残念でしたー!アハハハッ(笑)」
聞いてるこっちが息苦しく。
取り返しのつかないことって、こうゆう結末迎える他にはナイのかなって。
ぼんやり思うオレがいた。