風呂はいつも通り嫁が入り。
いつもの時間に眠くなり。
片腕に
「ウチに来て堅苦しい思いはしないで?私は(片腕)が休む為にここにいてほしいから。」
「あなたは考えすぎです。自分はここに来て堅苦しい思いなどしたことはありません。でも、ありがとうございます。」
「明日は何するか考えておいてね。」
「分かりました。」
今日の最後は静かに仲良く終わった。
会長が
「親子でもない、兄弟でもないけれど、(嫁)さんと(片腕)は見た目は離れていても常に傍にいるような。昔からそんな気配を見せていたんです。(片腕)を見るとどこかに(嫁)さんがいるんじゃないかと思わせて。(嫁の元カレ)さんはもっと凄かった。姿を見るだけでそこにはいない何人もの若い衆達の顔が思い浮かんで。これを俺の親父は、どんなに努力をしてもあの雰囲気は出せない、それが魅力なんだと話していたことを思い出します。」
「なんか分かるな。オレ、何度か(元カレ)さんを間近で見たことあったんだけど。言葉にならなかった。こんな凄いオーラの人間がいるのかと思ったし、周りにいる若い衆が、俺達命をかけて守ってます!ってゆう空気バシバシ放ってたもん。あー、この人には勝てないなーって(笑)」
「それでも(嫁)さんとこうしてご結婚されたじゃないですか。」
「奇跡(笑)」
「違いますよ。運命です。」
「会長?今、良いこと言ったなって思ったでしょ(笑)」
「はい(笑)」
会長の運転手にJが
「(運転手)は女いないの?」
「特定の人は(笑)」
「結婚は?」
「考えたこともナイですね。ここにいると家庭って良いなって思うんですけど。俺が家庭を持つことは想像したこともなくて。」
「考えたこともナイか。もしかしてみんなと一緒の方が楽しいから!とか?」
「デカイですね、ソレは(笑)付き合っちゃうといろいろと強制日があるじゃないですか。誕生日とかクリスマスとか。1番嫌なのがホワイトデー。頼んでもいないのにチョコレート渡されて、お返しを催促されるみたいな(笑)」
「確かに(笑)」
「理想はありますよ?」
「言ってみ?」
「何にも欲しがらない女(笑)」
「ひたすら待っててくれる?」
「はい(笑)都合良すぎですけど。」
「いるぞ?ここに。何にも欲しがらない女と、何かしら与えたい男が(笑)」
「(オレ)さんと(嫁)さん!?」
「誕生日でも何でもプレゼントいらない!って必ず言うんだよ。でも(オレ)は何でも良いから言ってくれ!って毎回苦しんでる(笑)困ったことに(嫁)は高価な物はいらないって。1000万のダイヤの指輪より100円のプリンの方が喜ぶし。金のかからない生コン車に乗ることをプレゼントにしたら、泣くほど感動しちゃうし(笑)」
「聞きましたよ。生コン車好きなんですってね(笑)」
「愛してるんだよ(笑)」
「(嫁)さんか。ま、似たような人もいないですよね(笑)」
「こんなのウジャウジャそこらにいたら困る(笑)自分より周りの人に幸せになってほしくてさ、スゲー優しいんだよ。でも怒ると怖すぎてオレの体が勝手に震えるぐらい(笑)曲がったことは大っ嫌いなのに、(嫁)が1番ヘソ曲がりだし。目の中に入れても痛くないぐらいなのに、憎たらしいぐらい悪態つくし(笑)」
「でもそこが魅力だったりしますよね(笑)」
「そうなっちゃうよな(笑)こんな(嫁)と結婚したくて何十回もプロポーズした(オレ)は偉い(笑)」
「何十回!?尊敬します(笑)」
ん?
とんでもない変わり者だなんて知ったのは最近だよ?
でもね。
全く後悔はしてません。
オレが嫁のことを好きだから。
それで良いんです。