嫁がオレとJに頼んだこと。
「演技して。」
「は?」
「(片腕)をウチから出さない為に演技して。」
「あれだけ勘が強い人なんだぞ?!」
「だから短くスピーディーに!」
「短く?ってことはさ💧それだけ重大任務ってことだろ?」
「いーい?私が怖い夢を見たことにして。パパはいつも通り私と一緒にいて、Jが(片腕)を呼びに行くの。」
「なんて言うんだよ💧」
「(片腕)にそばにいてほしいって言ってるから、お布団ココに持って来てって。」
「来そうだな!」
「Jは、悪いなって思いながら言うのよ?」
「そーゆう演技かっ!ならできそう!」
「パパは、とりあえず(片腕)に謝って私のことに関しては分からないって言って通して?」
「分かった。お前は?」
「適当にやるわよ。」
こうして一夜限りの演技スタート。
Jは何度か練習。
「(片腕)さん、ごめん。(嫁)がさ怖い夢見ちゃって(片腕)さんにそばにいてもらいたいって言ってるんだ。今日、2階で寝てもらえない?」
「J!」
「ん?ダメ?」
「行ってきて!」
「任せとけっ!!」
オレはドキドキだった。
何だか分かんないって言えば良いだけなのに。
数分後。
寝室のドアが開き。
「(嫁)さん?どうしました?怖い夢を見たって。」
ある意味、怖かったのは。
「(片腕)、ごめんね?ここで寝てくれる?」
嫁が泣いたんだよ!!!
よくも涙が出たもんだ!
数分で何がどうなった?
でもこの涙がリアルで。
「(嫁)さん、分かりました。とにかく落ち着いて。ここにいますから休んで下さい。」
片腕、超心配してんの。
薄明かりを利用して。
信じられないほど怖い夢を見た人を演じきった嫁。
ここまでされたら。
怖い夢の中身なんて聞いてこない。
そう思ったらホッとした。
だが。
信じられないことが起きる。
片腕も見守る中、嫁がマジで寝ちゃったこと!!
オレとJにここからの台本はナイ!!
でも演じきらなければ!!
「(嫁)さんは、どんな夢を?」
「聞いてない。(片腕)さん呼んでって。」
「お母さんが出てきたんですかね。言いたくないなら、聞かない方が良いでしょう。」
心臓バクバクした。
照明暗くて本当に良かった💦
Jなんて全く喋らなかったんだよ!?
ぶっつけ本番で、よく頑張りました。