片腕が食べ終わるのを待って、嫁が。
「(片腕)がやること1つと、見てもらいたいモノが1つあるの。」
「何をやるんですか?」
「ツリーの飾り付け。」
「あー!だから何も付いてなかったんですね!?飾るの初めてです。」
次男と片腕と片腕の運転手。
3人でツリーに飾りを付けていった。
180㌢のツリー。
オレと同じ高さ。
Jよりちょっと小さい。
だが。
「急にツリー細く見えねーか?!」
「(次男)、やけに小さく見えね?」
「ん?違うな。」
「(片腕)さんがデカイんだよ(笑)ウチのツリーじゃないみたいに見えるよな(笑)」
「見て?手がデカイから、」
「飾り小っちゃ(笑)離れてないのに遠近法(笑)」
デカイ体をして。
そーっと飾りを付けてる片腕が可愛らしかった。
電飾つけてスイッチオン!
「おー!!クリスマスって感じする!!」
大人が感動しちゃってた。
そして。
「(片腕)、もう1つ。コレ見て?」
ラグを転がして広げた。
「うわー。どうしたんですか?コレ!良い色ですね!」
「そう思う?触ってみて?」
「これは温かい。良い物なんでしょうね。何かの毛皮ですか?」
「コレね。(片腕)のクリスマスプレゼント。」
「は?」
「プレゼント。」
「はぁ!?」
「なんて言ったら伝わるわけ?(笑)」
「プレゼント?」
「(片腕)に!」
「え!こんな高価なもの頂けません!」
「拒否?嫌なの?」
「そうじゃなくて💦」
「どっちなのよ(笑)大人はサンタクロース来ないから。それにここにコレがあれば私が温かいし。暖炉の前でゴロゴロしてみたかったのよね。」
「本当に良いんですか?」
「(片腕)も、こーやってたまにはダラダラしな?せっかく自分の家を建てたんだから。そーゆう時間って凄くリラックスできるし。」
「ありがとうございます。こーゆうのあった方が良いと思っても、どれを選んだら良いのか分からなくて。」
「じゃあちょうど良かったね。」
嫁がナゼこの大きさにしたのか。
その時に理解した。
寝転がった片腕。
手足を伸ばしたら2メートルを軽く越す。
その倍ぐらいあればと思ったんだよね。
大きさに余裕がないとのびのびできないから。
毛皮を貼り合わせたような感じで端が揃ってない。
だから買うときに家具屋の店員に、1番狭い所の長さを聞いてたんだよね。
「ゴージャスですよねー!コレ、(嫁)さんが山に行って動物仕留めるところから始まってたりしませんよね?(笑)」
みんなでナデナテしてた(笑)
片腕はずっと毛皮を撫で。
「温かいな。こーゆうの欲しかったんですよね。」
そればっかり言ってた。
気に入ってくれて良かった。
みんなナゼか
「ここに椅子置いて、葉巻にブランデー持ってたら似合うと思わない?」
「あ。似合う!そのイメージで選んだんですね。」
「違うだろ(笑)」
片腕と毛皮のラグ。
”似合う“意味がダークだった(笑)