嫁からとんでもない発表がありました。
それは突然。
オレも含む現場にいた全員が集められた。
「(友達の奥さん)ちゃんもう出かけた?(友達)君も事務所に戻ってる?」
「いないよ。」
「あのね。庭のあそこに小さな部屋を作りたいの。」
「部屋!?」
「(友達の奥さん)ちゃん、パッチワークやってるの知ってる?端布縫い合わせてカバーとかラグとか作ってるの。」
「へー。じゃあ家の中にあるのそーなの?」
「そー!ソファーのところにあるでしょ?私ね、この前来たときに初めて知ったの。趣味でやってるんだって。でも図面見て?(友達の奥さん)ちゃんの部屋ってないじゃない?せっかくあんなに素敵なモノ作れるのに、リビングでやってたんだって。」
「じゃあソレ用の部屋を!?」
「この新しい家と同じ材料で(奥さん)ちゃんだけのスペースを作ってあげたいの。」
「だから端材って言ってたんですね!あ!!!窓余るか気にしてたのもその為に!?」
「お金かけると気を遣うでしょ?だから余った材料で何とかね。でも、私だけじゃ絶対できないから、力を貸して欲しいの。」
「その話し乗った!!!!」
全員、即答で賛成した。
そして。
大工の後輩から提案があって。
「どうせならサプライズでやりません?うちの工場で作って、出来上がったらここに持ってくるってどうでしょう。」
「そんなことできるの?!私ブルーシートで囲ってやろうと思ってたのに。」
「え!!そのためのブルーシートだったんですか!?」
「うん💧あの中でコソコソやろうかと💧」
みんな大笑いした。
友達が
「やっぱり(嫁)ちゃんだよなー!全く想像つかなかったけど、スゲー期待してたよ!」
「そうなの?」
「そりゃそうじゃん!今までだって何度、度肝抜かれたことか(笑)でもさ、絶対成功させよっ!」
「ありがとう。」
「なんかビックリしたのと、嬉しいので、目から汗が出てきそう(笑)」
「ご協力をお願いします。」
建ててる家の端材の確認。
電気屋には電気の線の延長と。
屋根材は余裕で余るって聞いて。
嫁が1枚の紙を出した。
「中はこんな感じ。」
大工の後輩は
「あー。よく考えられてますね。テーブルは壁と一体ですね?」
「必要な時に出せるように。この壁のフックはできた作品を吊せるようにしたいの。ここは端布とか針と糸をしまう場所。」
「全部しまえるようになってるんですね。すごいアイデア満載ですね。」
「できるかな。」
「できます!みんなでやるんですから、絶対成功しますよ!」
そしてJに。
「J、ここに基礎を作りたいんだけどお願いできる?」
「お願いじゃねーだろ?オレとお前で作るぞ!」
仲間達のワクワク感と。
1つに向かう一体感。
こんなに幸せな瞬間はなかなかナイ。
嫁はやっぱり最高です。