昨日の夜。
まだ嫁が起きてると思ったのか。
嫁の姉ちゃんがメールを入れてきた。
何時でもいいから連絡くれって。
嫁が寝てすぐ別の部屋に行って電話した。
「今日、急にヨシおじさん(親父の兄貴)が来たんだ。もう最悪だった。」
「最悪?!何の用で来たんだ?」
「お父さんにね、私の家にいつまで居候してるつもりなんだって。思わず口挟んじゃったよ、それはオジサンには関係ないことだって。」
「頭来るな。」
「でしょ!?しかもしつこいの!こっちはいろいろ知ってんのよ!って何度言ってやろうかと思ったか💧私も我慢して、言えることだけは言ったけどね。お母さんがヒドすぎることとか、(嫁)ちゃんにしてきたことも。」
「どうだった?」
「それは親子で解決することだって。お母さんとお父さんと(嫁)ちゃんで。」
「何にも分かってねーくせに!」
「本当だよね。でも1番嫌だったのはお父さんがずっと笑って話しを聞いてたの。ヨシおじさんは結構ムキになって言ってたのに、お父さんは反論もしないでずっと、そうだな、そうだな、って。ヨシおじさんの性格分かってるからって言っても、見てる方は酷だった。(旦那)も見てられなくて2階に行っちゃったし。」
「姉ちゃん、最後までいてくれたのか?」
「いたよ。お父さん可哀想だから。何言われてるか(オレ)君にも知らせなきゃと思ってたし。ずっと聞いてた。」
「ありがとう。辛かったな。」
「ヨシおじさんも長くはいなかったんだけど。近々ちゃんと実家に帰るようにって、偉そうに言ってた。でもお父さんね、急にオジサンどうしちゃったんだろうなって言った後に、私にビックリさせてごめんって言ったの。」
「親父、大丈夫かな。」
「私も心配なんだ。ここにいちゃいけないなんて思ってたら嫌だなと思って。実家に帰るって言っても私は引き止めるけどね。」
「親父のことだからアパート借りるって言うかもしんないぞ?」
「目を離さないようにしておくよ。」
「急に何だったんだろうな。やっぱり先手打とうと思ってるんだろうけど。親父が実家に帰れば済むことじゃないって分かってるくせに。」
「何がしたいんだろう。(嫁)ちゃんはヨシおじさんの子供だってことをお父さんに知られないように?でもなんか変よね。」
「つーか、こんな時間にってお母さんと打ち合わせでもしてたのかな。じゃなきゃわざわざ思い立って夜に来ないだろ?」
「あーヤダ💧絶対そうだよね。お父さん達の歳の人なら動くとしても昼間じゃない?お母さんと何か企んでるんだね。私、お母さんに言ってこようかな。」
「なんて?」
「え💧言いたいこと。実家から出てってほしいこととか。」
「絶対言いたくなるぞ?(嫁)の本当の親父は!って。」
「そうだよね💧1番言いたいのはソレだから。他に言いたいこと考えてみる。」
嫁の姉ちゃん、聞きたくないことばっかりだったと思うんだ。
目の前で自分の親父が責められてる所なんて冷静になんて無理。
オレに知らせる為に我慢しててくれた。
使命感。
電話切ってから悔しさと腹立たしさが込み上げた。
偉そうに実家に戻れなんて言ってたらしいけど。
嫁の母親と浮気してできた嫁。
都合悪いからって生まれた時から育児放棄。
虐待を8年して、挙げ句の果てには捨てた母親。
それを親父に41年隠し通してきた。
誰が悪い?
母親とヨシおじさんだろ?
バレそうだからって力でねじ伏せようとしてんのか?
オレにしてみたら。
上等じゃねーか!
やれるもんなら、やってみろ!
そーゆうこと。
でも。
1番の核心部分が言えない。
親父も嫁も。
血のつながった親子だと思ってるから。