近頃はバッカス(デヴァイザー)のギターにはローステッド加工した木材を

使用している。

最近のギターの木材の安定していないのには十数年前から特に気になっていた。

重ねて材の不足も深刻なところでローズウッドやマホガニーが
手に入り辛くなっている。
コストの関係もあると思うがアルダーやアッシュ以外の今まで使用されてこなかった安い材の使用も増えてきている。
バカ高いオーダーギターでも私の以前住んでいた土地のように湿度の低いところに

持ってくると乾燥でフレットのバリが中華製の安物のギターと同じように

酷く指にひっかかる。
何のためのオーダーギターなのか分からない。

要するに材が昔のように十分に時間を掛けて自然乾燥などしていないからだ。
それだけ既に材のストックは底を突いている。
このローステッド加工と言うのは材の色が変わるほどの高温で水分と油分を

抜いている。
私は竹竿(バンブーロッド)の製作過程でオーブンで竹を高熱で乾燥させる方法を

見てきている。
竿のような細い竹でも信じられないほどの水分と油分が出てくるのを知っている。
このローステッド加工と言うのはそう言う意味では理にかなっている。
要するに長時間掛けて自然乾燥をさせたように狂いの少ない材になるわけだ。
私も古いギターを何本も手にしてきたが昔の中クラスのギターでも材が安定していた物が多かった。
古い個体でもフレットのバリも無く、もちろんのことネックが真っ直ぐな物も多い。
最近のギターを全然信用していなかった私には(もう購入するつもりは無いが)

ローステッド加工は将来的には朗報かもしれない。

そしてこのバッカスのシリーズは25インチスケールを採用している。
ここ何年か前から使用する人の増えているPRSと言うギターメーカーと同じ

スケールだ。
フェンダースケールとギブソンスケールの中間的なスケールが25インチ(635mm)
フェンダーのギターよりも弦長が13mm短くなっている。
まあ手の小さい私になんかは向いているかもしれないが出音には影響はあるはずだ。
さあ次の世代はどうなっていくのかな…

P.S.
バッカスと契約しているインドネシアの少年「Abim Finger」
もう次世代の子だね🎸