今日は74年にリリースされたニック・デカロのアルバム「Italian Graffiti」の
紹介です。
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このアルバムも後にAORファンから注目を浴びたアルバムです。
ジャケットを見て購入をちゅうちょした方もおられると思いますが
針を落とすとこの風貌から想像するのと全然違う甲高いやさしい声が
聞こえてきます。

この時期は、また新しいフィーリングのアーティストが出てきた時期でも
ありました。
マイケル・フランクス、フィービ・スノウなども丁度同じ時期に出てきましたが
当時で言うところのフォークロックのジャンルに分けられていました。
 
今回紹介のこの「Italian Graffiti」はニック・デカロのソロアルバムとしては
2枚目になるアルバムです。
アルバムはカバー曲で構成されていて、スティーヴィー・ワンダー、
ジョニ・ミッチェル、ヴァン・マッコイ、トッド・ラングレン、
ランディー・ニューマンなどの曲を取り上げています。

ニック・デカロは1938年オハイオ州のクリーヴランド出身、
イタリア系アメリカ人です。
彼は60年代中盤から裏方で活躍する敏腕アレンジャーです。
彼のアレンジャーとしての仕事はあまりにも有名、数々の大物アーティストの
誰もが知っている曲のアレンジを数え切れないほどこなしてきた人です。
その彼が学生時代からの友人であるトミー・リピューマをプロデューサーに迎え
一流スタジオ・ミュージシャンを起用し作ったアルバムです。
流石に当時としては時代を先取りしていたようなアルバムと言ってもいいと
思います。
良く出来たアルバムでした。
 
残念な事に彼は92年に心臓病から54歳と言う若さでこの世を去ります。
これも名盤の一つですねV
 

Nick DeCaro - Italian Graffiti 1974
[Tracklist]
 01. Under The Jamaican Moon - 4:41
 02. Happier Than The Morning Sun - 4:17
 03. Tea For Two - 3:54
 04. All I Want - 3:21
 05. Wailing Wall - 4:34
 06. Angie Girl - 3:48
 07. Getting Mighty Crowded - 2:24
 08. While The City Sleeps - 3:31
 09. Canned Music - 4:36
 10. Tapestry - 3:58

 
[Credit]

 Bass - Paul Humphrey, Wilton Felder
 Double Bass - Jim Hughart
 Drums - Harvey Mason, Paul Humphrey
 Tenor Saxophone - Tony Ortega
 Alto Saxophone - Plas Johnson, Bud Shank
 Flute - Bud Shank
 Guitar - Arthur Adams, David T. Walker
 Keyboards, Arranged By, Vocals - Nick DeCaro
 Producer - Nick DeCaro, Tommy LiPuma

 

さあ曲の紹介です(^^♪