今日の午後、愛知県芸術劇場での、
名古屋ショスタコーヴィチ管弦楽団(NSO)
第1回演奏会を聴きに行きました。
今の時期では貴重なコンサートで、
無料なのは申し訳ないような大曲の熱演
でした。しかし、お客さんが少な目なのは
仕方ないですかね。
ショスタコーヴィチの交響曲全15曲を制覇することを目指すオーケストラだそうですね。
指揮 和田一樹さん
どちらの曲も、ロシアの歴史の1ページを音楽で描き、ロシア版大河ドラマのようでした。
交響曲第11番「1905年」
帝政ロシアの圧政に苦しむ民の悲痛な叫びが聞こえ、悲しく落ち込むような音色がしました。
やがて、夜明けの時を感じる、自由や解放を求めるトランペット、ヴァイオリンの音色などで、明るい希望を感じました。
力強く明るく盛り上がり、激動の時代の始まりを告げているようでした。
血の日曜日事件の惨劇の激しい銃声のような
音色、そして死者を傷むメロディーが美しく
流れました。
帝政ロシア末期の状況を描き、民衆の
エネルギーと怒りを感じ、鐘が警鐘を鳴らし、力強いメロディで終わりました。
交響曲第12番「1917年」
チェロ、コントラバスで重厚な音色から始まりました。
民衆のエネルギーの高まり、爆発を感じ、
明るい希望に向け、歴史が動き出す予感を感じさせました。
英雄レーニンをイメージさせる、雄大に歌うようなメロディも印象的でした。
湖、山奥の静かな中で、大自然を見渡し、
革命への遠大な計画を練るのをイメージさせる音色も聞こえました。
革命への闘志、秘めた思いを感じる力強く、
盛り上がるメロディのように聞こえるメロディもありました。
迫力ある大砲の号砲が聞こえ、革命が進行し、勝利に向かう華やかで、クライマックスに向かう、祝うメロディが印象的でした。
どちらの曲も、ロシアの歴史をドラマチックにイメージできる、迫力ある素晴らしい熱演でした☺
今回は第1回で、今後全曲弾くには7、8年続くそうなので、これからも期待したいですね✨
2020-62