「仕事を辞めない」のも能力

今、勤めているカフェ。何度か辞めようと思った事がありました。

それは「自分には向いていないんじゃないか？自信がない。」

「誰々さんが苦手。一緒に働くのが嫌だから」「自分は他の会社で今より満足して働ける気がする」などの理由から。

これって、今まで職場を辞めて去って行った人たちと同じ理由！

私が仕事を辞めていたら、今のマイホームを持って自分や子供たちが自分の人生を味わって生きる、そんな未来はやって来なかっただろう。

私はいつも我慢して何かをやめない人間かというと、それは違っていて

機能不全な家庭で育ち13歳で家を出て(祖父母の家の離れだけど。)19歳で上京したり、結婚した後に精神的、経済的DVを受けて3人の子供を連れて離婚したり、東日本大震災を受けて知らない土地に移住して来たり。我慢せずに、それまでをきっぱり辞めたりはしています。家族、義家族への同情心は捨て、私の人生を選んで来ました。

「こりゃ、ダメだ！」と我慢が限界に達して、苦しい、悲しい、怒ったぞ！を感じ切った、底まで落ちた時に

「じゃあ、どうする？どうなったら良い？」と望んだのかも知れない。

泣きながらでも、やめるかやめないかを、全て自分の責任で決めて来た気がします。

だから後悔も、また戻りたい気持ちもない。

自分が選んだ道だから、所持金6円になった時も電気やガスが止まった時も自分の責任で、頭を下げて待ってもらったりした。失敗もやらかした事も選択した自分の責任。

うちの職場を辞めた人と久しぶりに連絡を取ったら、その人は新しい仕事で「稼ぎが少ない」「やりがいがない」「先が不安」と悩んでいて

でも私にはどうにも出来なくて。

新しい会社のせいではなく「その人が選んだ」ことなんだよね。どうにもできない。

その人が辞めちゃう前に、できるだけの事はしたけど、辞めちゃうと私には何も出来ないんだよね。一緒に働いていたかったけど、辞める選択をしたのはその人だから。

きっと、その人はとても繊細なのでしょう。私は自分が楽しいと思える事が辛いを上回っていたら今のところでもう少し我慢してみようと思っちゃうし、そういう部分では図太く居座るタイプなのかも。

それに加えて計算高いのかもしれませんが、お金を稼ぐ事が私にとって家族を守る事であり、一番大切なのは家族なので、安定してお給料をもらえて、ここからまだ上がる可能性があって、自分を信頼してもらえている職場を辞める選択はなかなかしないかな。

もし苦手な人が居ても、自分が誠意を持って仕事していたら必ず1人は味方はできるはずだし、その味方をもっと信頼して、自分は良い仕事したらいいだけだと思うんです。たった1人の苦手な人の為に、信頼してもらって長く働いてる会社を辞めるなんてリスクが大きいなーと、辞めた人の悩みを聞いてつくづく思う。