病に感謝しろ! -43ページ目

病に感謝しろ!

健康について
さまざまな視点から見て、発信していきたいと思います

鬱病は治る病気ですが、再発率が非常に高い病気で、一説は50%ともいわれています。

この病気には抗体というものがありませんので、一度かかったから2度とかからないというものではないのです。


再発の原因となるものは、その人の性格的なことで「鬱病になりやすいタイプ」というのが大半です。


因みに、鬱病になりやすいタイプとは


責任感が強い、真面目、几帳面、仕事熱心、人の目が気になる、心配性、感情に執着するなど。


鬱病はストレスによって脳内の分泌物が変化し、脳内細胞を傷つけ、情報伝達がうまく出来なくなるために、引き起こされる病気です。

また幼少期時のトラウマやストレスも原因と言われいます。


生まれついてのこの性格はなかなか変えられないもので、鬱病が治っても、ストレスを感じ続ける環境にいたり、周りに鬱病に関する理解がないためにストレスを感じて再発することが多いようです。


持って生まれた性格が影響すると聞いて、「じゃあ、治らないじゃないか」とストレスを抱えてしまう人がいることでしょう。


ただ、再発の予防法はちゃんとあります。


1.薬を飲み続ける。
治癒後も治療薬を3~6か月飲み続けることです。良くなったと思っても、最後まで必ず飲み続けること。自己判断で飲むことを止めると再発する可能性が高くなるので医師の処方通りにちゃんと飲み続けることです。


2.認知療法・心理療法で鬱病になりやすいタイプを、鬱病になりにくいタイプに変えることです。
これは性格を変えるのではなく、物の見方、感じ方を変えて、ストレスから上手に逃げる方法を身につけるものです。


3.環境を変える。
ストレスの要因となるものから離れるために、環境を変えることです。
極端な例えですが、仕事を辞めて田舎に引っ越し、のんびりと畑でも耕して生活をする。この方法で完治した人が実際にいます。


1~3で、どれがお勧めなのかは分かりません。

しかし、鬱病は、完全に治す気になって、焦らずにじっくりと時間をかけて、自分に合った方法で再発予防をすれば、必ず克服できる病気です。

ストレスが多い現代日本では、15人に1人が生涯のうちで一度は鬱病を経験すると言われています。


自分は絶対に鬱病なんかにはならないと思っていたら大間違いです。
鬱病は、どんな人でも誰でも発症する可能性があります。

心理状態を把握するためのテストは沢山あります。
一般的にも知られている木の絵を描く「バウムテスト」は有名です。
木の絵を1本書くだけで、色々と分析が出来るテストなので、心療内科ではよく行われるテストだそうです。


重度の鬱病の人が木の絵を描くと、とてもいびつで、ごちゃごと線をいっぱい描くそうです。


他にも左右対称の絵を見て「これは○○に見える」と答えるロールシャッハテストも有名なテストです。


ですが、バウムテストもロールシャッハも専門知識がなければ、診断が難しいですし、ロールシャッハに至ってはテストにとても時間がかかり、テストを受ける側が疲れてしまいます。


「CES-Dセスデー」というテストは短時間で、70~90%の正確さで鬱病の診断が出来るテストです。


・いつもより無口になっている

・熟睡できない
・自分の人生は失敗だと思う
・何かに集中できない
・恐ろしく感じることが多い


などの簡単な質問が20項目あり、イエスで答えるだけなので、テストにかかる時間は5分ほどです。
短時間で出来るテストなので、具合の悪い人に負担をかけることはありません。
残念ながらこのCES-Dは、ネットでは一部の設問しか見ることができません。
しっかりとテストを受けたいのならば、心療内科、精神科を受診してください。


他にも「ベック鬱病調査票」というセルフチェックがありますよ。


これは、21問の設問に答えるもので、最近の自分の状態に合う答えを、設問ごとに用意されている0~3点にあたる答えに○を付けるテストです。
ネットで調査票と採点表を見ることができますよ。


簡単にテストの結果を出すことができるので、自宅でセルフチェックをするのならば、ベック鬱病調査票がいいと思います。


あとは周りの人に聞いてみるのもいいかもしれません。


僕の場合は、周りの人が先に「おかしいな?」って気づいてくれました。

鬱病には一般的なイメージを持つ定型鬱病と、それとは違い、若い人に多いとされる非定型鬱病(新型鬱病)があります。


ここでは一般的な「定型鬱病」の治療方法についてお話します。


基本的な治療方法は休養と薬によるものになります。


この病気は脳の神経伝達物質の働きに異常が出ててしまったために引き起こすものなので、そのバランスを改善し、機能を回復させる「抗うつ剤」という薬を服用します。


抗うつ剤にはSSRI(神経伝達物質のセロトニンの再取り込だけを阻害する薬)とSNRI(セロトニンの他にノルアドレナリンという伝達物質の再取り込の阻害する薬)という薬がよく使用されます。


これらの薬は服用してすぐに効果が出るのではありません。


服用して2週間~2か月で効きはじめます。


また副作用もあるそうです。


飲み始めや、薬を増やした直後に、一部の人ですが「めまい・吐き気」を感じる人がいます。


ですが長期的ではないので安心してください。


薬の効果が出るまでに時間がかかるために、「効き目がでない」あるいは「最近調子がいいから」と自己判断をして、勝手に薬を増やしたり、服用を突然に止めてしまうと副作用が強く出ることがあります。


薬を止めるのも、増減させるのも医師の指示に従って正しく服用する必要があります。


休養は薬の服用と共にとても大事な治療になります。


この病気を患うと、疲れやすい、判断力が鈍くなる、これまでできたことが出来なくなった自分に苛立ってストレスを感じてしまいます。


ストレスを遠ざけるために、何もせずにゆっくりと過ごし、心身ともにリラックスできる状態にします。


気力が回復してくると、自分から何かしたい気持ちが湧いてくるので、それまでは静養が必要になります。


薬と療養以外では認知療法も効果があると言われています。


1人で、またはカウンセラーと共に心の問題がどのような時に、どのような形で生じるのか、不安や自責の念に囚われた時の心の状態、考えかたの癖などを探し出して修正するという療法です。


鬱病という病気は脳と心の病気なのですから、風邪のように薬を飲んで寝ていれば治るというものではありませし、気合で治せるものでもありません。


もたもたしていたら重症になりかねませんので、「つらいな」と感じたら、早めに医師の診断を受けて、適切な治療を行いましょう。