病に感謝しろ! -38ページ目

病に感謝しろ!

健康について
さまざまな視点から見て、発信していきたいと思います

擬態鬱病は抗鬱剤が効かないのが特徴みたいなことが言われています。

あるいはネットでそう書かれていることがありますが、鬱病の患者さんと接している現場からは「そうではない」という声も上がっています。


擬態鬱という言葉は林公一氏の造語で病名でも症状を指すものではないそうです。


「擬態鬱病」という本では、抗鬱剤が効かないのは擬態鬱病の疑いがあるとされていますが、この病気を見分けるポイントはなく、その人から受ける全体的な印象から見極めるしかないともあります。


本当に抗鬱剤が効かないと擬態鬱病なんでしょうかね?


ある薬メーカーの調査では抗鬱剤が効く人・効きにくい人は50%もいると言っています。


それでは鬱病の半数の人が擬態鬱病ということになってしまいますね。


擬態鬱という言葉を作った林氏の見解でも、薬を中心とした治療で8割以上の人が2~3週間で改善に向かう、という矛盾したものであったりするので、内容をすべて鵜呑みにすることはできません。


しかし、この本では、林氏が意図とする擬態鬱病を書くことによって、本物の鬱病がどういうものなのかをはっきりと知らしめることができたようです。賛否両論ありますが・・・


これらのことを頭の中に留めたうえで「擬態鬱病」の症状などをご覧ください。


擬態鬱病は偽物の鬱病と捉えたらいいかと思います。


鬱病という病気が知られるようになり、うつに便乗して辛いならうつになれば周りが優しくしてくれるだろうという考えがある。


自分は鬱病と思い込む。


「自分は鬱だから」みたいなことを言う。


病気だから優しくしてほしいという態度を現す。
抗鬱剤が効かない。


このような態度が日常的にあれば、それはそれで病的な状態ではありますよね。


心の病気は本人の気質、性格、人間関係、社会でのありかたなど、様々な要素が複雑に絡んで発症します。
症状の現れ方も人それぞれです。
鬱病なのか、うつ病を真似して甘えようとする性格なのか、他の病気であるのかの診断には、深い考察と観察が必要となります。


決して見た目だけで判断してはいけません。

新型鬱病には、気分変調症と非定型鬱病がこれにあたり、この鬱病は今、20~30代の若い世代に増えています。


一般的に知られている従来型の鬱病(メランコリー型・双極性障害)の症状とは違うことが特徴になるので、2つの鬱病と比較してみましょう。


従来型の鬱病は「自分はダメな人間だ、何をやってもダメ、人に迷惑をかけている」と自信を失くしますが、新型の場合は、人間関係、仕事、日常生活の中で物事がうまく進まなかったり、失敗するのは「あいつが悪い、上司が悪い、会社が悪い」と考え、口癖にまでなる人がいます。


気分や体調の変化では、従来型は時間や場所は関係なく継続して気分が落ち込みますが、新型は浮き沈みが激しくなり、会社や仕事中、イヤなことでは気分が悪くなり、自分が好きなことや興味があることには元気で活発に行動が出来るので休日は元気になります。


食欲と睡眠は、従来型は味覚を感じなくなったり、食べる意欲がなくなるために食欲不審で体重が減り、不安や恐怖心が次から次へと湧いてくるために不眠になりますが、新型は食べることでストレスをごまかしたいのか、スナック菓子や甘いものを手元に置いて常に口を動かしている傾向にあります。そのため体重が増える人が多いようです。

睡眠は過眠気味になります。


鬱病の診断を受けて休養をする場合は、従来型では、人に迷惑をかけてしまう気持ちがあるために、会社を休みたがりませんが、新型の場合は遠慮なく利用するようです。


なかには鬱病で休職中にもかかわらず、海外旅行や自分の趣味には積極的に行動している人もいます。


また、「自分は鬱病なので」と公言出来てしまうところも特徴ですね。


このように、一般的に知られているうつ病とは違うタイプの鬱病を新型鬱病といいます。


症状がこれだけ違えば治療法も従来型とは違ってきます。


従来型は抗鬱剤の服用が必要ですが、新型の場合では薬は補助的に服用する程度になり、生活リズムを整えたり、転職や引っ越し、人間関係などの環境を変えるだけでうつ状態が軽減されることがありますが、外的要因だけが問題ではなく、本人の心構えにも問題があるようです。


最近では、若い人達の間で増えているので、企業では新型鬱病への対策やメンタルヘルスの指導を行っているところが多くなっています。

躁鬱病は、病気としては鬱病とおなじ仲間になりますが、鬱病とは全く違う病気です。


鬱症状だけの鬱病は「単極性鬱病」といいますが、躁鬱病は気分がハイ状態とロー状態の2つの「極」を持っていて、ハイとローの状態を繰り返すことから「双極性障害」と言われています。


これは気分が変わりやすい・お天気やさん程度のものではなく、普通の人の何十倍もの感情の揺れになります。


躁状態の時にはどのような症状があるかというと、代表的なものは「誇大妄想」です。


この誇大妄想によって、いくつかの問題行動が起きてしまいます。


「自分は素晴らしい能力を持っている。選ばれた特別な人間なのだ」と思う。または言い出すこともあります。


『金遣いが荒くなる』


実際にはないのに、財産・地位・能力があると考えるために、高価なものや、ムダなもの買うなどの金遣いが荒くなります。
この金遣いの荒さは、生活に支障が出るぐらいの使い方なので、俗にいう大人買い程度ならば問題はありません。


『怒りっぽくなる』


怒りっぽくなるために、暴言を連発し、人間関係でトラブルになることが多くなります。
躁状態の人の場合は、相手の痛いところ、相手が気にしているだろうと思うところをついてくるので、胸にグサリとくるそうですよ。


『活動的になる』


活動的になるのならばいいじゃない。という程度のものではありません。「なり過ぎ」てしまうんです。
エネルギーに溢れ、睡眠も短時間で済んでしまいます。
次から次へと色々なアイデアが浮かび、行動をおこしますが、実はすべてが中途半端、計画が甘っかったりで実現不可能なことが多いです。この発言や行動には家族などの周りの人が振り回されっぱなしで、精神的にも肉体的にも疲れてしまうのは周囲の人間です。


躁鬱病にはⅠ型とⅡ型があります。


Ⅰ型は症状がはっきりしていますが、Ⅱ型は躁が軽いので単なる鬱病と診断されることがありますが、注意して観察していると、普段の本人とは違う感じがします。


治療内容は、普通の鬱病の治療とは違ってきます。


鬱病の場合は「抗鬱薬」での治療になりますが、躁鬱病の場合は「気分安定剤」が中心の治療になります。