病に感謝しろ! -33ページ目

病に感謝しろ!

健康について
さまざまな視点から見て、発信していきたいと思います

鬱病=現代病というイメージがありますが、実は鬱病という概念は決して新しいものではないのです。

驚くべきことに、鬱病が最初に登場するのは古代ギリシャ時代なんです。


「メランコリー」という言葉聞いたことありますか?


実はこれはギリシャ語で、気分がふさぐことや憂鬱、そして鬱病を示すものだったのです。

そう古代ギリシャ人も鬱病の症状に悩まされていたのです。


古代ギリシャの医師であったヒポクラテスの時代にすでに用いられたこのメランコリーの語源は、黒い胆汁を意味するものでした。

当時は黒い胆汁が体内に溜まると脳に障害が起き、悲哀や意気消沈、絶望が生じると考えられていたのです。

18世紀になると鬱病は感情の病ととらえられ、19世紀にはドイツの精神医学者クレペリンにより鬱病の概念がはっきりしたものとなりました。


真夏や寒い日に頑張って仕事周りをするお父さん達は、思わず「昔の人はいいよなあ。」
とつぶやくひとコマがありそうですが、昔の人も案外、気苦労が多かったのかもしれません。

日本では、14年連続して自殺者が3万人を超えました。


亡くなられた全ての方が鬱病で自殺をしたとは言えませんが、バブルの崩壊後の日本は経済・雇用・生活などが大きく変わってきたために、大きなストレスを抱えて何らかの精神疾患を患って自殺を選んでしまう事が多いのだと思います。


こうしたことがあってか、厚生労働省では自殺・うつ病対策プロジェクトチームを設置して、地域・職域におけるメンタルヘルスの充実に取り組んでいます。


さて、鬱病の人は心が弱いから、病気を苦にしているから自殺するんだ、なんて思っていませんか?


鬱病の自殺予防の為には「鬱病は自殺をしたいと思わせる病気」だということを本人や家族、周りの人が理解していなくてはいけません。


ある鬱病患者さんの話では、本当は死にたくないのだけれど、「どうしていいかの分からないから死にたくなってしまう」と言っています。


鬱病の方は「死にたい」という言葉を繰り返しますが、本当は「助けてほしいと」いう合図なのだそうです。


家族や、周囲の人はこの合図を見逃してはいけません。
決して「ほら、また死にたい病が始まった。口癖が出た、心が弱いからだ」などとは思わずに、鬱病の人が、今の精神状態がどういうい状態なのか、何を迷っているのか、体の調子が悪いのかを考えてください。
本人から話を聞ける状態であれば聞いてあげてください。それだけで気持ちが落ち着くことがあるのです。


絶対に責めたりはしないでくださいね。そんなことしたら「やっぱり自分はダメ人間なのだと」思わせて逆効果になります。


また、本人でも自殺願望をコントロールする方法見つけてくさい。
ある患者さんは、死にたくなったらまず、家族が悲しむことを考えて「絶対に死んではいけない」と強く思うようにしているのだそうです。
そして、薬を飲んで、とりあえず寝てしまえば、起きた時には気分が落ち着いているのだとか。


考えこんで暗いトンネルに引き込まれないようにするために、分からないことをいつまでも考え込まない。
夜は考え事をしない。特に暗い部屋では考えないというのもいい方法でしょう。


鬱病の方は、あれこれと注文を付けられて実行するには難しいことだと思いますが、出来る状態であるのならば少しずつやってみましょう。


緊急性が高い場合には、入院が必要となります。


入院ではなく自宅での療養の場合は、フラリといなくなることがあるので、消防や警察との連携が必要となります。


鬱病の自殺予防は家族や周囲の人の協力が必要になります。決して見捨てたりはしないでくださいね。本人も生きるために頑張っているのですから。

鬱病の治療には薬の服用と休養が有効ですが、カウンセリングを受けることも大事な治療方法です。


病院によっては臨床心理士・心理療法士などのからカウンセリングを受けることができます。病院でのカウンセリングは、病気の治療の為に行うものなので保険が適用されます。
したがって、病気であると診断されなければカウンセリングを受けることができません。


病院へ行くほどではないけれども気分がスッキリしない。
気分が落ち込む。
夜寝つけない・眠りが浅い。
なんだか不安。
解決できない悩みや心配がある。
原因不明の悲しみが襲ってくる(ここまで酷い症状ならば、病院で受診することをおすすめします)


という人は民間のカウンセリングルームでカウンセリングを受けることができます。


カウンセリングは人と人との係わりになりますし、流派(精神分析・来談者中心療法など)があるので相性というものがあります。
1.2回カウンセリングを受けてみて、このカウンセラーとは合わない、素直に話ができないと思ったら変えてみてもいいですよ。
うつ病の診断を受け、病院内でカウンセリングを受けていても民間へ変更してもよいかと思います。(役所の相談窓口や病院のチラシ、ネットで探すことができます)


カウンセリングはクライアント(相談者)がリラックスして話がしやすいように環境を整えてくれます。
最初のうちは話ができなくてもいいです。話すことはどんなことだっていいんです。
カウンセラーには守秘義務があるので、見聞きしたことは外部には洩らしませんから安心して話をしてください。


なんでも話しをして、胸にあるものを少しでも軽くすることで鬱病予防にもなりますし、自分が悩む原因や問題点も見つけることができます。


鬱病の人には、自分の辛い体の状況や不安・苦しみを話して、分かってもらうだけでも心がホッとしますよ。


話を聞いてもらうだけで気持ちの整理がついたり、休職に躊躇していた人が、カウンセリングを受けるようになってから、休職を決定し治療に専念出来るようになった。
カウンセリングを受けたあとは気持ちが楽になった。


こういったことから、カウンセリングは鬱病の治療に於いては有効ですので、病院の治療と共に受けても良いでしょう。