8.糖尿病予防に効果があります
コーヒーがⅡ型糖尿病の発症を抑えるという報告は数多くあります。
代表的な報告は次のとおりです。
・フィンランド国立公衆衛生研究所の健康調査結果
35-64歳の約1万4600人が調査対象で次の結果が報告されています。
1日3-4杯のコーヒーを飲んだ場合、飲まない人に比べ女性で29%、男性で27%糖尿病にかかる率が減少しました。
1日10杯以上飲んだ場合は、女性で79%、男性で55%の減少しました。
以前から3~4杯のコーヒー常飲者についての報告はありましたが、10杯以上飲んだ人のデータが非常に良好なものであったことが分かりました。コーヒーに含まれているクロロゲン酸が血糖値の調整に間接的な役割を果たしている可能性や、カフェインがインスリンの分泌を促進させる働きを持っている可能性が指摘されています。
・文部科学省研究班(分担研究者・磯博康大阪大教授)の大規模調査(米国内科学会誌に発表)
日本茶を6杯以上かコーヒーを3杯以上飲む人は、ほとんど飲まない人に比べ、2型糖尿病にかかるリスクが3、4割下がり、太った人で特に効果が大きいことがわかりました。
88年から90年に、全国の40~65歳の男女1万7413人に飲食習慣などを聞いた結果です。5年間の追跡調査の結果、なんとコーヒーを、日に3杯以上飲むと、週に1杯以下よりリスクが42%低かったのです。(日本茶では「1日6杯以上」は「週1杯以下」に比べ発症リスクが33%低かった)
コーヒーと日本茶が含むカフェインを各153ミリグラム、30ミリグラムとして計算すると、1日に305ミリグラム以上のカフェインをとる人は、97ミリグラム未満に比べリスクが33%低く、特にBMI(体格指数)25以上の肥満者では51%もリスクが下がったのです。(BMIは、体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割って算出する。)
9.動脈硬化を防ぐ働きがあります
善玉コレステロール(HDL)を増やす作用があり、健康維持に役立ちます。
動脈硬化は、低比重リボたんぱく(LDL)が過剰になり血管内に沈着し、その結果血管内を狭め、血流障害が起こることが原因とされています。
これを防ぐには、高比重リボたんぱく(HDL)という善玉コレステロールを増やすのが最も効果的とされています。
ドリップコーヒーを培養したヒト肝細胞に加える実験の結果、肝細胞でのアポAI(HDLの主要なたんぱく)が増加することが確認されています。
10.脳神経細胞を活性化させる働きがあります
コーヒーの成分であるトリゴネリンが脳神経細胞の活性化に役立つといわれています。
マウスの脳に直接投与した実験では、特に大脳皮質において
「樹状突起」が形成されていることが推測され、口から投与した実験では、大脳皮質やさらに記憶をつかさどる海馬という脳の部位でも「樹状突起」と「軸策」の形成が促進されていることが推測されております。
このように健康的なコーヒーは今、社会問題になりつつある「痴呆の予防」に役立つ可能性も指摘されています。
11.ピロリ菌を減らす効果があります
コーヒーの抗菌作用はピロリ菌に効果があることが大学の実験により確認されています。
ピロリ菌は、胃の粘膜に感染して胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍を引き起こすといわれており、胃がんとも深い関係があると言われています。
寒天希釈培養法の実験ではわずかな量のコーヒーから抗菌効果が出始め、濃度が濃くなるほど効果があることもわかりました。
これには、濃いコーヒーほど有効という結果がでています。
12.目眩や立ちくらみを予防します
コーヒーには、沈静作用、中枢神経を適度に興奮させる作用、心拍機能を高める作用があります。
カフェインには気管支や冠状血管を拡張させる作用があります。
続く