おばんです!
今朝は13.5℃、日中は日が射しても23.0℃と秋がそこまでやって来ています。
8月末に職場で開催予定だったイベントの担当に任命されてしまい、7月からてんてこ舞いしていました。
が、コロナでイベントは中止となりました!
子供向けの企画と云うことで、今年はウニの初期発生をリアルタイムで観てもらおうと準備していました。
7月末に採卵して飼育を開始し、毎日餌やりと週2回の水替え!
それからサンプリング!!
頑張りました。
おかげで、疲れが溜まり8月末からぎっくり腰でヨタっております!(笑)
せっかくなので、どんなことをやっていたかupします。
材料はキタムラサキウニです。
名前からムラサキウニの北方変異かと思われがちですが、バフンウニの仲間です。
実験方法:
1)口器(アリストテレスの提灯)の反対(肛門)側のトゲをハサミで切り取ります
2)口器の周囲をハサミで切り開きます
3)口器をピンセットで取りだします
4)左の白っぽいものが取りだした口器です
5)ウニの肛門側を下にして海水を満たした容器にのせ、スポイトで0.5mol/Lの塩化カリウム(KCl)溶液を口器のあった場所から滴下します
6)KClの刺激で放精(排卵)が起こります
こちらは排卵です
左:排卵(粒々感と黄色っぽい色) 右:放精(白く濁る)
7)ウニの精子(動画だと泳いでいるのがわかります)
8)受精(左の未受精卵に精子→が引き寄せられています)
9)受精膜が上がり始めました(→)
10)受精膜(透明に見える)が卵の周囲全体に広がっていきます
12)受精膜完成!!
13)第一卵割開始(卵の中央部からくびれ始めました)
14)2細胞期
15)4細胞期
16)8細胞期
17)16細胞期
18)桑実胚期
19)間充織胚期
29)プリズム幼生
30)前期4腕プルテウス
31)4腕プルテウス
32)6腕プルテウス
33)8腕プルテウス
8腕プルテウス(内部にウニの原器が完成しつつある個体)
34)稚ウニ(受精からここまで水温18℃で約32日)
なんとか稚ウニまで持ってくることができました!
大きさは1mm程です。
このサイズのウニを見たことがある方は少ないかと・・・?
子供たちに実物を見せてあげたかったな〜!!