今回もセイヨウミツバチです。

夕方内検を行いました。
元群の女王蜂は今まで未確認でしたが、今回ようやく見つけました。
中央のお腹の大きな(長い)蜂が女王蜂です。
女王を囲んだ働きバチをロイヤルコートと言います。
回りを囲んだ働きバチは、女王に餌を与えるとともに、女王の体をなめて女王物質を受け取ります。
女王物質は、働きバチから働きバチへ口移しで巣全体に広まり、女王健在の情報として伝わります。

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こちらは雄蜂(右側の一匹)と働きバチです。
雄蜂は働きバチより二回りぐらい大きいです。
ミツバチの女王と働きバチは受精卵(2n)から生じますが、雄バチは受精しない卵から生まれます(n)。
女王蜂は、巣の直径を前脚で測って、小さな巣には受精卵を、一回り大きな雄蜂用の巣には未受精卵を産卵します。
受精卵でも生育中の餌で女王か働きバチかが決まります。
女王は生まれてから幼虫の間ずっとローヤルゼリーを与えられて育ちますが、働きバチは3日目まではローヤルゼリーを与えられますが、その後は花粉とハチミツを与えられて、卵巣が発達しません!

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一般的に巣を作らせる場合は、蜜蝋で巣の底の部分を人工的に作ったもの(巣礎)を巣枠にはってその上に巣を盛らせます。
今回の写真は、蜜蝋の巣礎の代わりに、1ミリ厚のバルサ材を1センチ幅で巣枠の上部にだけはって、そこから巣を作らせたものです。
こちらは巣を作り始めたところです。
上部のバルサ材を足場に下側に向けて巣を作っていく様子が分ります。

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こちらは完成したものです。
上側に蜂蜜が蓄えられ蓋がかぶせられています。
中央より下側は、育児圏になっています。

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