今から15年ほど前だろうか。比較的順調な日常を送っていた頃、父の急病がショック&ストレスとなり、私は突発性難聴で入院した。
母も姉妹も看病で忙しく、私の入院生活は一人っきり。仕方ない、重なる時は重なる。
親の事がショックのあまり、報告があったその日に耳が聞こえなくなったのだ。
それから自分を責め、心も病んでしまった。
確かついた病名は「抑うつ病、自律神経失調症」。
薬も処方されたが、一日20時間も寝っぱなし(ふらふらして起きていられない)、挙句の果て薬疹が出て「もう病院なんて信用できない。このままでは人間でなくなってしまう」と思った。
早い段階から薬は飲まず、数年かかったが自力で治したと言ってもいいだろう。
立ち直るのは自分自身の気付きだった。
「このままではいけない。私は社会に戻るんだ」と思ったのだ。
~続く