昨日の新聞に戦闘機操縦士が見た広島。長崎の惨禍、と言う記事が有りました。 昭和20年8月6日、22才だった「本田稔様」の体験です。彼は広島県姫路市で真新しい戦闘機、「紫電改」に乗って長崎に向かって飛び立ったそうです。 高度5000m、眼下に広島の街並み、そして国宝の広島城、が見えた。 その瞬間。猛烈な衝撃にドーンと突き上げられたかと思うと紫電改は吹き飛ばされ…操縦桿は全く利かず、必死に機体を立て直しながら地上を見て吃驚。 「街が無い」 広島の街が丸ごと消えて居て。傾いた電柱が6本程見えるだけ、あとは全て瓦礫。炎も煙もなかった。 やがて市中心部に真っ白な煙が上がり、その中心は赤黒く見え。 白い煙は猛烈な勢いで上昇し、巨大なキノコ雲になった。 「弾薬庫か何かが大爆発したのか?」、 そう思った彼は基地に戻り司令部にありの儘を話したが…司令部も何が起きたか?解らない状態だった。 その正体は「原子爆弾だった」のですね。 米軍B29爆撃機が高度9600mからウラン型原爆、「リトルボーイ」を投下。急旋回をして逃げ去った。 リトルボーイの超高速の爆風で廃墟と化した広島の街はこのあと大火災が発生しこの世の地獄と化した。そうです。