今朝は原爆で犠牲になった方々の慰霊祭。 私も黙祷を捧げさせて頂きました。 黒こげになったり赤い肉が剥き出しになった亡骸。水を求めて川に飛び込んだ死体が無数に重なり。本当の地獄絵図。 。私達の会社に居た女性のお母さんは戦後ご主人を失って~其れからは原爆症に苦しみながら、4人の子供を育て…。 ある日、彼女達姉弟は母親に連れられて…海に行ったそうです。崖の上から「みんなで、此処から飛び下りて死のうね」と言ったお母さん。 皆が黙って居たら…4才になる一番小さい弟が、 「死ぬのは嫌だ。僕、良い子になるから…」、と泣いて縋ったそうです。 それで又帰って来た。って。 彼女もお姉さんも学校は中学迄しか行きません。 中学を卒業して…経理事務所に勤めた彼女の頭の良さ。 会社の経理は抜群の腕で…膝で弾く指算盤の速さ、細かい見積を電話でスラスラ答えてその場で作ります。 でも…信頼して居た恋人に「中学卒の学歴」と言われて…傷心の心を抱いて広島に帰りました。 夜は銀座のクラブで会計事務。 弟だけは大学に行かせると必死に働いて。 …気立てが優しかった彼女。 広島に育った一輪の花でした。