ふる里哀話、(序章) | キノコbpのブログ

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亡母は四国高松の産まれで姉と妹が居ました。今は亡い父とは何処で知り合ったのでしょう。母達が高女を卒業した後に一家は大阪に引っ越したそうです。   父は山陰の産まれで…高等商業を卒業してから満月満月物産に勤め、多分大阪辺りに出没して姉妹と知り合ったのでしょうね…。其処で母と結婚をし。六番目の娘として私を産んだ後に母は亡くなりました。 赤ん坊の私は重湯に貰い乳、見るも無惨に痩せ細り…(まるでヒヨコの足見たい、骨だった)と次兄に言われました。何度も死にかけて…父の血を輸血していた…そうです。   母の妹は山口県の公務員と結婚をしましたが…母が死んだ頃にその旦那様が亡くなり、収入の有る父は家事の出来る義妹と再婚したのです。 義母は母の妹。先の婚家に女の子を残し、男の子を連れて来ました。妹が産まれたら8人の子供…ですね。音を上げた父は山陰の実家に私と上の姉を頼み…私は迎えに来た祖父母に抱かれ、兄達の住む天草の地を後にしました。 天草中学の入口に変わった橋が有り…その橋際にある家に住んで居た。と、その家を捜して行った天草に…珍しい橋は有りました。跡形も無い遠い昔の家族…残り香も無く佇んで…別れを惜しみ乍戻って来ました。