TAさんと逢ったのは遊び人の植木屋さんに会うだいぶ前でした。 矢張り横浜の新興団地でしたけど、(仕事をさせて下さい)って髭面で名刺をくれて~ブ ロックが積める、と言うので一人で出来る仕事を頼みましたが…彼の仕事場を訪ねて行くと竹藪の中に雀のお宿と言った感じです。手細工の門(木戸)の脇にワイシャツを着たミイラ顔の案山子サンが立って居て何か夜お化け見たいでしたね…、何となく変な人。 自宅は近くの市営住宅だけど、奥さんに追い出されて仕事場住まい。九州の温泉街生まれで数寄屋造りを親方に教わったそうです…。 ある日雨漏りがする、と言われた家に彼と一緒に行きました。彼は屋根に乗って…御夫婦が上を見上げて、(あっちコッチ)といわれます。私達も見上げて…。(この辺かな)と彼が足を広げてしゃがんだ時、(…)御夫婦の口が止まりました。一瞬皆の目が・点・TAさんのズボンの股が大きく破れて皆でそれを眺めたのです。お客様は品の良い若い御夫婦。後は笑ってしまったのですけど、…主人は(目が腐る)と言って居ましたね。 傍若無人で山奥から出てきた熊さん見たいだと、何時も思った人ですけれど。