今日の「課外授業 ようこそ先輩」は高石ともやさんでした。これは、たいへんすばらしい「アニマシオン」(命を吹き込むこと)であり、私の考えている「エデュカシオン(引き出すこと)」だと思いながら、見ていました。


 私自身は、中学校の時か、高校の時か、はじめて 高石ともや という歌手のことを知りました。「受験生ブルース」ですね。<旺文社の赤尾好夫さん、万歳!><大学受験ラジオ講座><サイン、コサインなんになる>とかね♪

 大分の田舎で、受験環境からほど遠いところに住んでいましたから・・文化放送やラジオ短波放送を必死にチューニングしながら、高校2年の時から、旺文社の大学受験ラジオ講座を聴いていました。ラジオカセットや、短波放送が聴けるラジオを親に買ってもらったのも、この放送を聞くためであり、録音するためでした。


 高石ともやさんの歌では、「主婦のブルース」や、灰谷健次郎さんの『先生、けらいになれ』にある「チューインガムひとつ」、谷川俊太郎さんの「死んだ男の残したものは」とか「友よ」が好きです。高校時代の同級生になかでは、やっぱりフォークに夢中になっているやつがいて、そいつは岡林信康。「がいこつの唄」とか「チューリップのアップリケ」とかがいい、と行っていましたから。とはいえ、私は高石や岡林の世代ではありません。今でも覚えていますが、井上陽水の「夢の中へ」、これ、高校一年の時の流行していたんでしょう、阿蘇でのキャンプファイヤーで歌った記憶がありますし、「岬めぐり」は、高校二年かな、修学旅行のバスの中で、歌っていましたから。


 閑話休題(それはともかく)、・・・番組を見ながら、考えたことを断片的に。


 高石さんは、すばらしいアニマドールだと思いました。


 盛り上げかたがうまい!


 自己紹介でも、拍手についてのコメントがいい。「気持ちはしらけていていいから、おっきな拍手をしようね。これはなんかいいことありそうだぞ」って。なるほど。


 教室は、机をとりはらって、椅子だけでサークル上になり(私が、読書へのアニマシオンのワークショップをする形と同じです)、自己紹介をしてもらう。

子どもたちの声、小さいんです。声をだしていない日常がある。


 声が響くと周りが変わる。


 アニマシオンは、元気をだすこと。


 子どもたちに元気を、ことばを響かせることを引き出す。


 「ことばが響けばフォークソングになる」


 エデュカシオン(エデュケーション)。引き出す。


 高石さんは、子どもたちの元気をださせます。いろんなものを引き出します。

 そのあと、「チューングガム一つ」を聞かせます。内容に深いものをつくるために。人生は楽しいことばかりではない。

 で、子どもたちは、すばらしいものを書いてきます。それを、そのまま朗読して、高石さんがBGMでギターをひけば、いい発表会になる。高石さんは、そう考えます。しかし、発表を子どもはあまり人前でしたがらない。こころの奥にしまっていたことを みんなの前に発表するには時間がいると考えた高石さんは、全体でうまくいかないと、個々の児童との対話に切り替えます。これって、私が教員になったころ、ちょっと課題であった<個別化・個性化学習>ですね。

 個々に引き出す。四時間くらいかかっています。


 してみせて、いってきかせて、ほめる。


 で、そのあと、みんなで発表するのですが、その発表の場所というのが、グランドです。親の前とかではないのが、これまたりっぱです。空に向かって(^_^)/

 

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 読書へのアニマシオンについて、モンセラさんはこんなことをいわれたことがあるそうです。


 「読書のアニマシオンは、モンセと子どもたちによるロックグループのようなもんじゃないか、という笑い話のようなコメントがありました。ロックグループというのは要するに若い子がキャーキャーワァーワァーというわけですね。モンセと子どもたちは何かすごく燃えているというので、ロックグループのようなものじゃないかと」(99.9.19, マドリッドで)


 こういう空間と時間をつくるのがいいですね。高石さんのこの授業は、まさにそういうものでした。私もそういう授業、ワークショップ、講座をつくるように心がけていますが、学生さんや 受講生が多様化していますから、まだまだ工夫しなきゃなりません。


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 さて、「課外授業 ようこそ先輩」、来週は、矢野顕子さん。楽しみです。「音を楽しむ=音楽」だそうです。


「文学」は「文楽(ぶんがく)」ともいいたいですね。「文を楽しむ」。


「楽」と「薬」って似てますね。


「音楽療法」ってのは、この「楽」を「薬」に変えればいい。「音薬」


「読書療法」ってのは、「文学」(「文楽(ぶんがく)」)の「楽」を「薬」に変えて「文薬」だな。


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