教師のための明快はなしことば講座
~NLP理論とNHK日本語センターの「話しことば」「朗読」理論に学ぶ~ その3です。
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4 ことば
(1)はなしことばの特徴
パブリック・スピーキング とは
① 改まった場面で
② 一定の内容を
③ 筋道を立てて
④ 一定の時間内に話す
はなしことば(音のことば)の特徴
① 口で発する(身体性)
② 耳から入る(聴覚性)
③ すぐ消える(時間性)
④ 準備がない(即興性)
⑤ 聞き手がある(相互性)
(2)「どう」話すか
① はじめに「全体像」や「結論」から話す
② 「何についての話しか」(枠組みを示す)
③ 「どんな内容か」(一言で内容を示す)
④ 理由・経過の説明はあとで
⑤ 部分は『項目』に分けて
⑥ センテンスを短く話す(一文一情報)
⑦ 5メートル先へ声を届けるつもりで、しっかり声を出す
⑧ 声に気持ちをのせる
⑨ 「音の高低」と「意味のまとまり」で内容を伝える
⑩ 聞き手に合わせる(予備知識・理解力・ニーズ・関心)
一( )二( )三( )
課題 「ジャンケン」について、ジャンケンを知らない外国人に、日本語で説明する場合、どういうふうに言ったら、いいでしょう。
(3)「話す」と「読む」
(4)日本語の特徴を朗読にいかす
音声面:意味のまとまり・意味どおりのイントネーション
a 青い家
b 大きな家
c 青い屋根の家
d 青い大きな家
e 緊急の措置
f 措置をとる
g とる必要
h 必要がある
i あると言っています。
j 緊急の措置をとる必要があると言っています。
k 彼は信号を無視して走ってきたトラックにはねられて大けがをした。
文法面:係りうけ
l 私の町の町長が緊急の措置をとる必要があると言っています。
m 私が毎日散歩している自宅の近くの公園に淡いピンク色の桜が今年も見事に咲きました。
(5)NHK日本語センターの朗読テクニック10
①発声=2~3メートル離れた人と普通に話す声で!
・かまえるな、叫ぶな、ささやくな、いい声、つくり声を出すな!
②呼吸=文や句の長さに必要な息を用意せよ!
③発音=普通に話す時の発音でよし!
・ユックリ、ハッキリを意識するな!
④速度=普通に話す時の速度でよし!
・早口になるな、ダラダラ読むな
⑤意味のまとまり=大きくとらえよ、文を細切れにするな
・くりかえし黙読し、考えよ
⑥読点=読点にとらわれるな、不要な読点はとばせ
・読点がなくても必要なら切れ
⑦間(ポーズ)=句点で一拍、読点で二拍ではない。
・句読点のポーズは一定ではない
・句点のポーズは、文と文の意味関係の緊密度で異なる
・読点のポーズは、文中の前後の意味関係の緊密度で異なる
⑧パラグラフ=意味段落で内容を把握せよ
⑨イントネーション=一つの文の意味を組み立てる音の高低を大切に!
・日本語では、意味を伝えるイントネーションは高から低
・意味の切れ目で音が高く立て直される
・意味に無関係な高低の「節」をつけるな
・語尾上げ、語尾のばし、助詞などのはね上げは非常に耳障り
⑩息づかい=文末ではスピードが速くなり、語尾は軽く、弱くなる
・大切な言葉は、息が強く使われる
・腹筋の力で話せ!
5 おわりに
・学校から学校読みを追放しよう
・学校は特殊な仕組みであることを知ろう
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演習をまじえながらの講演でした(^_^)/
(文責:穴見嘉秀(あなみ よしひで)@九州大谷短期大学表現学科情報司書フィールド助教授 a73@nifty.com )