宮崎県SLA県大会講演(5) からつづく ―――>


  <オリエンテーション>


 それでは、椅子をあげていただけますか。


 今から、モンセラサルトさんたちのアニマシオンは具体的にどうやるのかをみていただくために、模擬の「読書へのアニマシオン」をやります。


 今回、これ、ホント、私一人ではできることではありません。事前に先生方に読んできたいただいたものがあるということで、事前に読んでこられて協力してくださる先生方もあがっていただけますか。よろしくお願いします。


 で、今、お手元にあるこのプリントですね、ちょうと今郡山で全国大会があっているところですが、2年前は、第34回、今年が第35回ですが、全国学校図書館研究大会草津大会というのがあって、そのときのレジュメになります。今日、お話しできなかったところは、これをみていただけたらと思います。よろしいでしょうか。ほかにいらっしゃいませんか。遠慮なさらないで。本はいりませんから。


 えーと、まず、読書へのアニマシオンをする時のかたちなんですけど、わたしは、いつもアニマドールをかこんで椅子をサークルにならべてやります。机があって、こんな形では絶対やらない。なぜか。特に、机がある形でやるとね、勉強をする雰囲気になりますから、それではかたぐるしい。なぜ最初、ネクタイをとってくださいといったかというとそういうこともあるわけです。


 それでは、よろしくお願いします。


 まずですね、私がいつもワークショップでやるかたちからはじめます。席替えをしましょう。こっちから順番に、今日は、8月11日ですから、8月、9月、10月生まれ、誕生日順に並び替えましょう。年は関係ありませんよ(会場爆笑)じゃあ、お願いします。(みんな移動)


 いつも、こうやるんですよ、そして自己紹介して、なぜこのワークをうけてくださったんですかなんかお聞きしながらはじめます。

 私は、なぜ、これからはじめるかというと、3つの読書へのアニマシオン理解のキーワードをお話しするためです。読書へのアニマシオンの目的に合致している。これ、メモしていただけますか。


 ひとつは、「コミュニケーション」。今、黙って、自分の席に行ったかた、いませんよねえ。お互い、お話しながら、こういうふうにならばれたでしょ。今までの読書活動は、こういうのがなくて、ここで誰かが読みきかせしたり、紙芝居やったり、パネルシアターをやったりというかたちだったでしょ。そうではなく、参加者とかアニマドールとのコミュニケーションがある、ということなんです。


 もうひとつのキーワードは「あそび」です。あそびであるということです。日本で「あそび」というと、ちょっと聞こえが悪いかもしれませんが、スペインでこういうことを言われました。『休業づくりネットワーク』(学事出版)の先月号にも書いたんですけど、人間は学名・・・?ホモ・・・サピエンスですね。それに対し、人間は「ホモ・ルーデンス」と言った人がいるんです。『ホモ・ルーデンス』、中公文庫にもあります。ホイジンガというかたが書かれています。オランダの歴史学者です。「ホモ・ルーデンス」の「ルーデンス」とは「あそぶ人」という意味なんだそうです。人間のそもそもの特質は、「あそぶ」ということではないかというわけです。あそびの中で文化文明が成立しているというわけです。とても大事なことです。ここに講演のタイトルを書いてくださっていますね。「本であそぼう 読書へのアニマシオン」。達筆です。こういうのがあそびですよね。こういう精神が大事だと思います。

 「コミュニケーション」があること、「あそび」であること、そして、もうひとつが、「本やお話の発見」ということです。本やお話。詩・ことばなどの発見です。題材は本とかお話・詩・俳句・ことばということです。


 では、本は横においておいてください。本をつかわないものからやりたいと思います。


 今から、子どもになったつもりで受けられてくださいね。小学校1年生か2年生だと思ってください。ちょっと、目をつぶってください。本が好きな子もいますし、嫌いな子もいますね。どちらでもいいです。じゃあ、目をあけてください。
何年生?(1年生)年いくつ?(爆笑)じゃあ、はじめますね。いまから、「これで終わりです」というまでは、子どものつもりで楽しんでください。 (つづく)


(文責:穴見嘉秀(あなみ よしひで)@九州大谷短期大学表現学科情報司書フィールド助教授  a73@nifty.com )