ミクシイはほぼ1年使ってきましたので、昨年のミクシイの日記から、こっちに移してもよさそうなものを、アメブロでも公開してみようと思います。また、それをすることで自分自身を振り返りたいと思います。


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2006年01月03日 18:53 『演劇入門』

 平田オリザの『演劇入門』(講談社現代新書)。

 今日は、昼間、ホークスタウンにある地下1000メートルから涌出する天然温泉に行って、レストルームでこの本を読んでました。演劇に関心のないかたでも読む価値のある本ですね。


 だいたい私は、コミュニケーションを考えるためにいい本だと思って買ったのでした。119ページにある「話し言葉の地図」というのがよくできた分類だと思って、「コミュニケーション論」で授業で紹介したくらいです。


 今、別な視点で読むとまたいろいろな発見がありますね。たとえば、これ、1998年の出版された本なのですが、すでに「メディアリテラシー」のことに触れている。195ページ。この件は、メディアリテラシーのMLないし文学としてのメディア研究・コミュニティに近いうちに書き込みたいと思います。ある意味、この本自体が「演劇メディアのABC」とでもいっていい本ですね。平田さんは「アートリテラシー」といっている。


 プレイバックシアターや読書へのアニマシオンを推進していく上でも、なかなか示唆に富む表現に出会いました。


「日本の新劇は、西洋リアリズムの精神や本質ではなく、その多くが、表層の技術や訓練方法だけを移入してきてしまった。和魂洋才の悲劇である。本来、芸術の移入は、その精神の移入こそが重要なのであり、日本にいま求められているのは、和才洋魂なのである」(前掲書165pから)


 そうなんです。基本の「精神」がきちんとつたわっていない。「表層の技術」だけ(^_^;)


 先日の京都府子ども読書活動指導者研修会で読書へのアニマシオンのワークショップ(講義&実技指導)をしましたが、そのアンケートの中で次のようなものがあったのは、そういうことがまかりとおっているからです。


<吹田さんの講演、穴見先生の実技、ともに大変よかったです。吹田さんの講演は、子どもをどういう存在として見つめとらえようとするのかという視線でしっかりと心に響くものでした。穴見先生の実技は、私がこれまで耳にしてきたアニマシオンとは異なり、基本的スタンスをきちんと教えていただいたように思います。(これまではどちらかというと技法ばかり先走っていたように思います。)本日の講師さんは、お二人ともとてもよかったです。>


<吹田恭子氏の講演については、私は公立図書館の司書ですが、ややもすると子どもたちに本を与えることばかりに気をとられていた気がして、今日のお話を聞いてハッとさせられました。これからは、子どもの主体性を大切にできるような働きかけをしていきたいと思いました。子どもに本を手渡すためには、やはり“子どもを知る”ということが基本となり、児童サービスを進めていくためには、子どもの発達について学ぶ姿勢や子どもから学ぼうとする姿勢が大切であることを改めて気付かせていただきました。吹田恭子氏のお話は教訓的ではなく、実際に本を通した子どもとのふれあいの中から子どもの感性の素晴らしさをエピソードで紹介してもらうという形のもので、大変感動しました。もっともっとお話が聞きたかったと思います。こういう話を聞くことで、大人も子どもの偉大さ?に気づくきっかけになり、子どもと本を楽しむことが読み聞かせの基本であることが理解できるのではないでしょうか。機会があれば、またお話がききたいと思いました。ありがとうございました。穴見先生の講演については、今、アニマシオンは話題になっているため、学校の先生方からの問い合わせもあり、独学でアニマシオンを理解していたのですが、今回の研修を受けたことで、分からなかったことがはっきりし、大変良い勉強になりました。やはり、本を読むだけでは理解はできないと思いました。ただ、アニマシオンがまったく初めての人には、少し時間が足りなかったような気がします。以前から穴見先生の直接の指導が見たかったので、本当にこういう機会を作っていただいて有難いと思いました。>


 自分のやっていることに後押ししてくれる感想ですね!(^^)!


 さあ、明日は、福岡市の自宅から、筑後市の寮にもどらないといけませんが、顔晴(がんば)ろっと v(^_^)v

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 去年は、平田オリザさんがうちの短大にこられました。この本にも、サインをいただいたのでした。


 基本の「精神」と「表層の技術」の話は、いいですねえ。これ、講演のネタにつかえそう。


 「アニマシオン」といったとき、非常に困ることがあります。モンセラさんたちの「読書へのアニマシオン」と「社会文化アニマシオン」についての<基本の「精神」>は、まず区別して私は考えてみたいと思っています。



(文責:穴見嘉秀(あなみ よしひで)@九州大谷短期大学表現学科情報司書フィールド助教授  a73@nifty.com