宮崎県SLA県大会講演(2) からつづく ―――>
はい、次です。
周辺語・関連語を言いますと、一番下の「アニマ」というのが「元気」「命」「生命」という意味です。これがもとになって、いろいろできてきます。これは名詞ですから、動詞になって「アニマール」。日本語では「元気づける」「元気」―「元気づける」という関係です。英語で言うと「アニメート」ですね。これが、またさらに名詞になって「アニマシオン」。「元気づける」の名詞化ですから「元気づけ」という関係なんですね。英語の「アニメーション」と同じ根だと思ってください。「アニメーション」というのはなにか。日本でいう「アニメ」のことだけじゃないんです。まあ、「アニメーション」でも漢字二字でいうと、「動画」ですよね。マンガじゃない。マンガの絵が動き出す。私は手塚治虫好きなんですけど、手塚治虫は、自分のマンガに命を吹き込みたいということで、虫プロをつくった。ということで、命を吹き込む、元気づけるということです。
まん中に「アニモ」って書いています。これは「頑張れ」という意味です。おもしろいエピソードがあります。バルセロナオリンピックというのがありました。そのときに、女子マラソン選手で銀メダルをとったかたがいます。覚えていらっしゃいますか。有森裕子選手ですね。その選手がですね、沿道を走っていて、自分のことを応援してくれていると思ったらしいんですよ。
「アリモ! アリモ! アリモ!」
って聞こえてくる。ああ、自分の名前を知ってくれて応援してくれているんだと頑張ったらしいのですが、実は、聞こえてくるのは「アニモ!」で、これは「頑張れ!」という意味だったというお話だったというエピソードです。
「頑張れ」、読書へのアニマシオン、アニマシオン・ア・ラ・レクツーラは、そういう読書推進運動、読書にむかって頑張れというのが根本の意味なんです。
で、アニマシオンをする人のことをアニマドールと言います。スペイン語は、名詞に男性形、女性形があるそうです。アニマドールは男性形で、女性はアニマドーラだそうです。子どもと本の橋渡し役ですね。これは、親がなってもいいし、教師がなってもいいし、司書がなってもいいし、ボランティアのかたがなってもいい。でも先生――今日は先生が多いんですか――される場合は、ちょっと注意してほしいことがあります。今日、私がどういう感じでやっているかよく見られてくださいね。
はい、次、行きましょう。
「読書へのアニマシオン 全体の目的」と書いていますねえ。もともとは、モンセラさんたちの考えの基本に、子どもの読む力を伸ばす、というのがあります。全く本を読まないか、ほとんど本を読まない子どもに、本(読書)を発見させるんだ、ということですね。消極的に読んでいた子どもが、積極的に読めるようになるよう、手助けするということです。
で、それを達成するための手段を「作戦」といいますね。「estrateqias」、英語でストラテジーということばがありますね、これと同じです。これが、全体の目的を達成するための手段で、「創造的な遊び」である、75、あるということです。さきほど紹介した本には75、マニュアルとして載っているということです。
これ、後でやりますけど、「ここだよ」とペープサートを上げるあそび、
「これが私の絵」というあそびです。(つづく)
(文責:穴見嘉秀(あなみ よしひで)@九州大谷短期大学表現学科情報司書フィールド助教授 a73@nifty.com )




