このテーマ・ジャンルには、「本や読書に関する格言」や「お話」「逸話」をまとめていきます。
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<「本を読む」という動詞は「本を読みなさい」という命令形には耐えられないものだ>(D・ペナック『奔放な読書』藤原書房)
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『奔放な読書』は、こういう文章からはじまります。
これをM・M・サルトさんは、『読書へのアニマシオン 75の作戦』の序説でも引用されています。
<「本を読むという動詞には命令形はない」というフランスの作家ペナックの言葉はもっともなのに、その発言の真意は十分くみとられていません。要するに、「読め」というだけでは、子どもは本を読むようにはならないのです。>(23p)
強制じゃだめってことですよね。
ペナックは、前掲文につづけて、こう言います。
<他の動詞、たとえば「愛する」とか「夢をみる」などど並んで、この「読む」という動詞は命令形への嫌悪感を共有している・・・・
もちろん、いつだって試してみることはできる。さあ、やってみよう。「わたしを愛しなさい!」「夢を見なさい!」「本を読みなさい! だから読めって言ってるんだよ! おい、命令だ、読むんだ!」>
主体的に読むようになる、これは、実は読書へのアニマシオンの目的でもあります。「いつまでも受け身の読書をしていては意味がない」ということです。
(文責:穴見嘉秀(あなみ よしひで)@九州大谷短期大学表現学科情報司書フィールド助教授 a73@nifty.com
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