このテーマ・ジャンルには、「本や読書に関する格言」や「お話」「逸話」をまとめていきます。
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「読むこと十編なるは、写すこと一編なるにしかず」(羅大経)
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原文は「読十編不如写一写」。
北九州市に住んでいたとき、「全教研」というところでバイトしたことがあります。地元の明治学園受験クラスです。そこで、読書の大切さをわかってもらおうと、小学生や中学生のことわざ辞典から抜き出していましたが、確かこれもあったな。
しかし、言った人までは、知りませんでした(^_^;)
「(本に書かれている内容を理解する、自分のものにするには)十回読むより、一回(ていねいに)書き写したほうがよい」。
あ、「十読は、一写にしかず」で、提示したかもしれません。
高校生には、小川国夫の(「物と心」だったかな)小説修行は、志賀直哉の小説を写すことだったんだとか、奥野健男は、「太宰治論」を書く前に、太宰の全集を全部筆写したらしいとか、昔は印刷がなかったし、紙も貴重品だったから、藤原定家はたくさんの古典を書き写したんですよって、「更級日記」の影印本をみせたしていました(^_^)/
大学で「小説論Ⅱ」という科目を担当していますが、欠席しがちだが、どうしても単位がほしい学生さんに、「原稿用紙百枚以上、自分の好きな作家の文章を書き写せい」ってスペシャル課題を出しています(^_^)/
(文責:穴見嘉秀(あなみ よしひで)@九州大谷短期大学表現学科情報司書フィールド助教授 a73@nifty.com
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