「レベル3 モンセラッさんたちのアニマシオン以外のアニマシオンがどういうものがあるか研究する。」ということで、一例をお示したあと、こんなメールを書いたことがあります。以下は、2003年9月20日、私の主宰する読書へのアニマシオンメーリングリストで発言したものです。
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From: "pygmalion" <yosihide@hf.rim.or.jp
>
To: <animador@freeml.com
>
Subject: [animador:0179] [0172] 「動機付けのアニマシオン」だけでは限界があるのではないでしょうか?
Date: Sat, 20 Sep 2003 07:32:10 +0900
みなさん、こんにちは。穴見嘉秀(あなみ よしひで)です。
Subject: [animador:0172] 「動機付けのアニマシオン」だけでは限界があるのではないでしょうか?
このタイトルね、
私は、「動機づけのアニマシオン」<だけ>があるなどということは一度も書いたことないですよ(^_^)/
モンセラさんではないかたのあるスペイン原書「読書へのアニマシオン」本で、
「動機づけの作戦」
と
「深化する作戦」
が紹介されていると書いています。
> 一応、その内容は
> 「読み間違いの読み聞かせ」
> 「木のこんなところがいいなぁ」(という事を聞きます)
> 「木について書いてある本を探してみよう」
> (図書館が使える場合。出来なければ簡単なブックトーク。
> 但し、2~3冊に留める。当時は省きました)
> 兎に角、もう一冊の計画を立てて、告知用のプリントを作り
> 近くの図書館か児童館に持ちかけ、(ここでOKが出るか不安です…)
> 実施したいと思います。
> 経験も無いのに、うわべだけで卒論書いても仕方ないですし…
> アドバイス等、頂けたら心強いです。
一冊の本で、あれもこれもと作戦をつめこむのは、モンセラさんのアニマシオンではまずやりません。
ただ、いくつもやられたほうがというかたも、日本で実践されているかたのなかではいますし、私の身近にいるかたで、「その本で徹底的にあそびたい」ともいわれたかたもいます。しかし、そういうねらいでやるやりかたは、モンセラさんたちのアニマシオンのねらいとはちがったものになります。
> さて、やっと本題なのですが、
> 読書のアニマシオンを続けた時のことを考えると、
> 常連というかリピーターというか
> そんな子が(うまくいったら)出来ると思います。
その子もそうですが、アニマドールのありかたが一番大切だというのが私の考えです。アニマシオンはいま「作戦」が注目されていますが、「作戦」もさることながら、「アニマドール」がどうあるかのほうがもっと大切です。
「アイスブレーキング」というその場の雰囲気をやわらげる(氷を溶かすように)ことのできる人、ホスピタリティのある人がいいですね。すくなくとも、その時と場を一緒にすごしてもいいと子どもたちに思わせるような存在が一番。(私が今、なんで日本レクリエーション協会公認の「レクリエーション・インストラクター」養成講習会をずっと勉強しているかというと、ここを勉強したいからです。)
> 普段、読書をしないような子がアニマシオンに参加するとしたら
> おそらく、そういった子が誘って…という形が多いかと思います。
> でも、動機付けのアニマシオンばかりでは、そういった常連さんは
> 飽きてしまうんではないでしょうか?
モンセラさんのアニマシオンには「動機づけの作戦」というのがあるわけではありません。その作戦を実施することにより、読書への「動機づけ」になるとは思いますけど。
> 読み聞かせから始める作戦だけでは、種類が限られてしまうと思います。
> 先ずは動機付けのためにアニマシオンを行うのが基本ですが、
> 回を重ねるうちに、あらかじめ本を読んでくる作戦を織り交ぜ、
> いろいろな作戦があることを示し、飽きさせない工夫が必要かと思います。
> 憶測だけで話を進めているので、全然、説得力が無いのですが、
> 「動機付けのアニマシオン」だけでは限界があるのではないかというのは
> そういうことです。
「動機づけのアニマシオン」というのは、私がモンセラ以外のアニマシオンの方法として、はじめて提示したわけですが、まだ完全な形で提示しているわけではありません。
私のほうの短大での生涯学習センター「オープンカレッジ」で、今月は『木を植えた男』について、この問題を考えてみるつもりです。その原書にはこの本についての「動機づけの作戦」と「深化の作戦」が書かれているので、実際可能かどうか検討します。
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むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく
穴見嘉秀(ピグマリオン)
コミュニケーション・朝の読書・読書へのアニマシオン・紙芝居・笑顔
http://www.hf.rim.or.jp/~yosihide/index.htm
九州大谷短期大学 http://www.kyushuotani.ac.jp/index.html
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(文責:穴見嘉秀(あなみ よしひで)@九州大谷短期大学表現学科情報司書フィールド助教授 a73@nifty.com )