とりあえず、公表しておこうと思います。公表しておけば、日記には何月何日何時と証拠が残るし、仮に誰かが、無断で引用しても、多くの人が証人になりますからね(^_^)。


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『読書へのアニマシオン 開智ハンドブック①』

― 穴見の読書へのアニマシオン・ワークショップ ―


 それでは、「読書へのアニマシオン」のワークショップをはじめたいと思います。私を中心に円座になってください。


 まず、「読書へのアニマシオン」について説明します。「アニマシオン」ということば、聞いたことがありますか? 聞いたことのあるかた?(と挙手を求める) 聞いたことのないかた?(同様に挙手を求める)
 「アニメーション」ということばは、聞いたことがありますよね。これは英語です。英語の「アニメーション」は、スペイン語で「アニマシオン」にあたります。アニメーション、アニメというのは、「動画」と訳されています。漫画が動く。
 手塚治虫という漫画家がいました。手塚治虫さんは、自分の描いた漫画に<命を吹き込みたかった>。それで、アニメの会社をつくったんだそうです。虫プロですね。
 「読書へのアニマシオン」というものは、大まかにいって、読書に、本に、ことばに<命を吹き込むこと>と、とらえてもかまいません。今までの読書活動は、どちらかというと受け身のものが多かった。それに対して、この読書へのアニマシオンは、本やことばで遊ぶのです。受け身ではなく参加者が一緒にコミュニケーションをしながら、本に命を吹き込むわけです。
 私は、大学を卒業して19年間、福岡県の県立高校の国語教師をしていました。生徒さんができるだけ、本が好きになるように育ってほしいなという思いがありました。どうしたら読書が好きになるのだろうかと。「読書人」ということばがあります。読書人に育ってほしいなということですね。大村はま先生の「読書生活の指導」方法をはじめ、いろいろな工夫をとりいれました。その中で、「朝の読書」というものにも出会いました。読書支援法、まだあるのではないかということで、その後、出会ったのが、この「読書へのアニマシオン」です。
 高校教師を辞めて、2001年に九州大谷短期大学という短大に移りました。同年冬、スペインで読書へのアニマシオンセミナーがあると聞き、この講習会を受講させていただく幸運にめぐまれました。この時の参加者は10名です。むろん、福岡、いや九州からの参加者は私一人。2005年の現在でも、この講習会をうけたかたは総数30人くらいではないかと思いますが、ほとんど東京を中心とした関東のかたで、関西より以西は、いまだに、私一人(笑)なのです。ここ4年間、「西日本唯一のスペインセミナー受講者」ということで、全国各地の呼んでいただいたところで、読書へのアニマシオンのお話などをさせていただいています。もし西日本でその後スペインの講習会を受けられたかたが出てきたら、今度は、「西日本ではじめての受講者」というキャッチフレーズにしようかと思っています(笑)。

 読書へのアニマシオンについては、今、日本ではいろいろな立場で、いろんな実践が広がっています。しかし、まず読書へのアニマシオンの本質を正しく理解した上で、日本での読書へのアニマシオンを考えていくべきではないかと私は思っています。

 さきほど、おおまかに説明しましたが、広義の「読書へのアニマシオン」の本質として、私は3つのことをいつもあげさせていただいています。

「コミュニケーション」
「遊び」
「本(物語や詩や言葉)の発見」

です。普通の読書では、一人で本に向かいます。読書へのアニマシオンでは、複数の人間がお互いに「コミュニケーション」をしながら、一緒に「本(物語や詩)」で「遊ぶ」、本(物語や詩や言葉)に命を吹き込むわけです。

 『中学教育』(小学館)の2002年12月号に書いた文章で、私は、読書へのアニマシオンをこう定義しました。

「子どもの読む力を伸ばし、全く本を読まなかったり、ほとんど読まない子どもに本(読書)を発見させるために、遊びの感覚を生かし、参加者とコミュニケーションを楽しみながら、アニマドールという指導者のもと、本の世界を感じてもらい、本を読む楽しさを自分で見つけられるよう手助けする活動」

 長くて、わかりにくい悪文の見本のような定義(笑)ですが、定義の中にあるように、私は、「遊び」という言葉を意識的に使うようにしています。
 人によっては、「ゲーム」ということばを使う人もいます。読書へのアニマシオンは読書ゲームだ、と。私が「ゲーム」という言葉を避けるのは、ファミコンゲームやパソコンゲームなど、ゲームにつきまとう勝ち負けのイメージを、読書へのアニマシオンにおいて持ち込んでほしくないからです。アニマシオンにおいては、誰が勝ったとか負けたとかが重要視されるわけではありません。スペインのセミナーで、「ゲームではなくて、適切な言葉はないか」とモンセラ・サルトさんに直接お尋ねしましたら、「そういうことなら<プレイ>という言葉がいいかもしれませんね」とお答えくださいました。ちなみに、『読書へのアニマシオン 75の作戦』(M・M・サルト著 宇野和美訳 カルメン・オンドサバル+新田恵子監修 柏書房刊・2001年)では、モンセラ・サルトさんは「創造的な遊び」と書かれています。

 読書へのアニマシオンを進行していく人のことを「アニマドール」と言います。「アニマドール」は、スペイン語です。日本にこの読書へのアニマシオンが、はじめて伝えられた、『読書で遊ぼうアニマシオン―本が好きになる25のゲーム―』(モンセラット・サルト著 佐藤美智代・青柳啓子訳 柏書房刊・1997年)というモンセラさんの一冊目の本では、「アニメーター」と書かれていました。「アニメーター」は、英語ですね。これは、さらに先行するロダーリの『ファンタジーの文法』(筑摩書房) の訳語をふまえてです。しかし、日本でアニメーターというと、アニメをつくる人というイメージもありますので、スペイン語のアニマドールに戻そうということになり、今ではアニマドールが一般になっています。

 読書へのアニマシオン、読書へのアニマシオンと、言っていますが、これは、Animacion a la lectura (アニマシオン・ア・ラ・レクツーラ)というスペイン語の訳語です。これも、当初は「読書のアニマシオン」や「読書アニマシオン」などと言っていました。しかし、文法的には正確に訳すと「読書へのアニマシオン」というのがいいようです。Animacion(アニマシオン)は、「元気づける」という意味を表す動詞animar(アニマール)の名詞形で、「元気づけ」「活性化」という意味です。 aは、英語でいえばtoにあたる前置詞です。もし「読書のアニマシオン」と訳すのなら、このaが 英語のofにあたるdeであるべきです。Animacion de la lecturaと。「への」というのはtoを正確に訳そうとしているわけです。 laは、 冠詞。女性単数形の名詞につきます。lecturaは、女性単数名詞で「読書」と訳されます。ただ、この場合、日本で考えられているような「読書行為」よりも幅広い意味があるようです。「読書、教養、読書によって得られる教養、読解」などの意が含まれているとのことです。
 したがいまして、Animacion a la lectura とは、あえて詳細に訳せば、「読書という行為に向かっての元気づけ」ということになるでしょうか。
 スペインにおいて、実はAnimacion a la lectura ということばは、日本より広い概念で理解されていることをまず認識しておいたほうがいいかもしれません。
 また、Animacion a la lectura のタイトルが入った本は、モンセラ・サルトさんの本のみならず、スペインで複数出版されています。足立幸子さんの調査、私自身スペインに行ったときに購入した書籍や、その後日本からスペインの原書を取り寄せてみたりしてところによると、以下のようなものがあります。

1 (1982) BARRIENTOS, Carmen. El libro-forum, una tecnica de animacion a la lectura. Madrid, Narcea,
2 (1982) CASTRO, A. de. Animacion a la lectura. Valladrid. Diputacion de Valladrid.
3 (1984) SARTO, Montserrat. La animacion a la lectura. S.M.
4 (1989) Junta de Adalucia Bibliotecas escolares y animacion a la lectura. S.P. Literatura infantil y javenil. Centro de Profesionaes de Jerez
5 (1990) LOPEZ PALANCO, G., y CAMPO ADRIAN, E. Estrategias y tecnicas de animacion lectora. Madrid. Escuela Espanola,
6 (1994) Domech, C., Martin Pogero, N y Delgado Almansa M.C. Animacion a la lectura; ?Cuantos cuentos cuentas tu ? Popular
7 (1995) EQUIPO PEONZA, ABCdario de la animacion a la lectura. Asociacion Espanola de Amigos del libro infantil y juvenil.
8 (1997) Cerrillo,P.C. y Garcia Padrino,J. Habitos lectres y animacion a la lectura. Ediciones de la Universidad de Castilla - La Mancha
9 (1997) Carlos Aller Animacion a la lectura -II=; juegos y actividades para despues de leer. Quercus, S.L.
10 (1998) Montserrat Sarto. Animacion a la lectura,.con
nuevas estrategias    S.M.
11 (2001) Remonsa J. A. Animacion a la lectura teatral. Naque Editora

 3と10が、モンセラ・サルトさんの本です。

 スペインの図書館員のなかには、「読書へのアニマシオン」は、<図書館での活動をすべて指している>と考えている人もいるし、モンセラ・サルトさんが<最初にアニマシオンをはじめた人々のお一人であること>は、認めるものの、実際に図書館でやられているもので、<モンセラさんの作戦というのがどれだったか思い出せない>人もいるそうです。

 では、日本でモンセラ・サルト・グループ(エステル文化協会)の読書へのアニマシオンがなぜ広がっているのでしょうか。日本での受容の歴史をたどってみましょう。

 1993年4月11日、朝日新聞の家庭欄でアニマシオンが紹介されました。この記事のリードはこうです。

 読書は、深刻なものじゃない。遊びの感覚を生かして指導すれば、子どもたちは本を読む楽しさを自分で見つける。そんな発想から、読書への子どもの意欲をかき立てる新たな指導方法を開発し、その普及に努めているスペイン・マドリードの民間組織「グループ・デ・アニマシオン・ア・ラ・レクトゥラ」が、第六回朝日児童図書普及賞に選ばれた。朝日新聞と国際児童図書館評議会(IBBY)が、子どもの本の普及に尽くす団体に贈るものだ。今月一六日、イタリアのボローニャで開かれる国際児童図書展の席で、賞と副賞の百万円が贈られる。

 この記事を読んだ何人かの日本のかたが、モンセラ・サルトさんに直接に連絡をとられました。モンセラ・サルトさんの本を日本語に訳したいというかたが数名いて、最終的にモンセラさんは佐藤美智代さんを選ばれたのだそうです。それが日本で紹介された一冊目の本です。

 
さきほどの文献の3である、
(1984) SARTO, Montserrat. La animacion a la lectura. S.M.
の翻訳として、『読書で遊ぼうアニマシオン』という題名で1997年に柏書房から出版されました。

 その後、2000年5月、子ども読書年の年に、日本にモンセラ・サルトさんをお迎えして、国立博物館平成館でシンポジウムが開かれます。それから、日本の方々が直接スペインまで行って、モンセラ・サルトさんのグループ、すなわちエステル文化協会主催の「読書へのアニマシオンセミナー」を受講してきました。私も、2001年冬、40時間セミナーに参加させていただいたことは前に言ったとおりです。

 2001年12月10日、まさに私がスペインで研修をうけている間、モンセラ・サルトさんの二冊目の本(さきほどの文献10)、
(1998) Montserrat Sarto. Animacion a la lectura,.con
nuevas estrategias    S.M.

が、日本で翻訳出版されました。

『読書へのアニマシオン 75の作戦』(M・M・サルト著 宇野和美訳 カルメン・オンドサバル+新田恵子監修 柏書房刊・2001年)が、それです。

 そういったことをふまえ、小学校を中心とした学校関係者の間で、この「読書へのアニマシオン」がすこしずつ広まっています。

 「アニマシオン」ということばについてですが、実は、日本では、この「読書へのアニマシオン」が紹介される以前に、増山均氏が紹介していました。それで、増山氏の本で紹介されていた南欧諸国の「社会文化アニマシオン」運動との関係から、Animacion a la lectura をとらえているグループもあります。そのグループのお一人、菊池一朗氏は、2002年、第33回全国学校図書館研究大会横浜大会の分科会で、こう説明されました。

 「アニマシオン」とは、人間がもって生まれた命・魂(ラテン語アニマ)を生き生きと躍動させること、生命力・活力を吹き込み活性化させることを意味しています。
   フランス、スペイン、イタリア等の南欧諸国で、経  済成長期に人間的な生活を歪める危機的状況が生じた  ことに対抗して、人間本来の主体性と内面的な精神の  活力や想像力を大切にし、生活、文化、社会を活性化  させていく方法理念として生まれたものです。
   教え、学ぶ営みであるエデュカシオンと違って、遊  びや余暇や文化活動を通して、おもしろさ、楽しさ、  歓びを追求しつつ精神を活性化させ、人間が豊かに成  長していく独自の営みをとらえた概念であり、学ぶこ  とや働くことをも根底から支える人間生活の根源的な  エネルギーを生み出す機能とも言えます。
   南欧諸国では、社会開発、文化、芸術、教育、福祉、  スポーツ、余暇、娯楽、採点など幅広い分野で使われ  ている重要な概念だそうです。(増山均教授による)
   そのアニマシオンの理念を「読書」の分野に適応し  たのが「読書のアニマシオン」なのです。

 むろん、この「アニマシオン」(一般的には「社会文化アニマシオン」と呼ばれている)考えも一つのお考えでしょうし、増山氏、菊池氏の考えている「読書のアニマシオン」も、スペインにあります。たとえば、前述した文献でいえば、6の
(1994) Domech, C., Martin Pogero, N y Delgado Almansa M.C. Animacion a la lectura; ?Cuantos cuentos cuentas tu ? Popula
がそうです。

 しかし、現在、日本で広がっている「読書へのアニマシオン」のおおもと、モンセラ・サルトさんのグループが、はじめた「読書へのアニマシオン」は、この「社会文化アニマシオン」の理念を「読書」の分野に適用したものではありません。全く別なルーツをもちます。

 1974年、ベルギーで開催された「国際カトリック児童向け出版文学部門」の会議に出席したモンセラ・サルトさんたちのグループは、スペインにもどって、「子どもの深く読む力を引き出す」方策を考え始めました。
 1970年代後半から1980年代前半、モンセラ・サルトさんたちは、自分たちがやっている活動に、「読書へのアニマシオン」という用語を使うこととし、「アニマシオンとは、ある具体的な本に、知性と感情お両方の面から、意識的に近づいていく行為をいいます。このように本と接するうちに、本一般を尊重する気持ちを生み出すことです」という定義(カルメン・オリバレス案)を採用します。これがモンセラ・サルトさんたちの「読書へのアニマシオン」のはじまりなのです。「社会文化アニマシオン」の理念を「読書」の分野に適用し、誕生したものではないのです。

 モンセラ・サルトさんたちのグループは、エステル文化協会といいます。
 まず、このエステル文化協会の考える「読書へのアニマシオン」の考え方をご紹介します。
 ポイントは5つあります。
 
 1、全体の目的
 2、作戦
 3、アニマドール
 4、子ども
 5、本

 1つ目の「全体の目的」として、3つあげられています。

 (1) 子どもの読む力をつける
 (2) 全く本を読まないか、ほとんど読まない子ども   に、読書という新しい世界を発見させる
 (3) 消極的に読んでいた子どもが、積極的に読める   ようになる手助けをする

 (1)の「読む力をつける」とは、生きる力としての読む力をつけるということです。大人になり、たとえば薬の注意書きとして書いてあることを読み誤らない力、そういう読解能力は、生きる力として必要なことでしょう。それを読書へのアニマシオンという「遊び」の中で、身をつけていくわけです。
 (2)の、「読書という新しい世界を発見させる」というところに注目して下さい。普通の読み聞かせの場合は、一冊の本をみんなにみせて、語り手が読みます。それに対して、モンセラ・サルトさんたちのアニマシオンでは、一人一冊ずつ、あるいは二人に一冊ずつ手渡して遊びます。子どもたちが直接本を手にとることが多いわけですが、自ら本を手にすることにより、本の形、さし絵、装丁など、本自体の発見も生まれます。「読書という新しい世界を発見」には、こういう発見も含まれるようです。
 (3)の「積極的に読む」とは、本を理解し、楽しみ、内容をじっくり考えることだとモンセラ・サルトさんはいわれます。

 2つ目のポイント、「作戦」について解説します。1つ目のポイントの「全体の目的」を達成するために、「作戦」と呼ばれる方法があるわけです。「作戦」と訳されていますが、原書のスペイン語ではestrategias、これは英語のストラテジーと同じです。ストラテジーは、教育心理学用語としては、「方略」が定訳ですね。しかし、それでは、一般的にはわかりにくいというので、翻訳者たちが「作戦」としました。「戦略」ということばを使われるかたもいます。
 さて、「作戦」は「遊び」の形をとります。レクリエーションの雰囲気でやる。モンセラ・サルトさんたちは、子どもの遊ぶ様子を見て、読書へのアニマシオンの作戦のヒントにしたものもたくさんあるようです。本では「創造的な遊び」と表現されています。「遊び」ですけど、わいわい騒ぐことに終始するわけではありません。自分と向き合う、内面化、内化する場面もあります。
 この作戦により 、読みの「スキーマ」を鍛えるとモンセラ・サルトさんは言われます。一回、アニマシオンの遊びで体験したことが、それ以降、違う本を読む時に活かされるようになる、脳細胞で思考回路がつながれていくイメージでしょうか。しかし、授業ではありませんから、アニマシオンをするときに、「今日のアニマシオンの目的は、~です」などという必要はありません。「気づき」をまてばいい。
 この「作戦」、モンセラ・サルトさんたちのグループでのバイブル、『読書へのアニマシオン 75の作戦』では、題名の通り、75の作戦が紹介されています。発達段階で分ければ、幼児向けの作戦、小学生向けの作戦、中高学生向けの作戦、文学ジャンルで分ければ、物語・小説で遊ぶ作戦、詩で遊ぶ作戦、俳句で遊ぶ作戦、絵本の作戦などさまざまなものがあります。
 今日は、そのうちのいくつかを体験してもらおうと思っています。

 3つ目「アニマドール」、4つ目「子ども」、5つ目「本」というポイントをまとめていうなら、今述べた「作戦」を生かすも殺すも「アニマドール」という「子ども」と「本」の橋渡し役次第、ということになるでしょうか。
 アニマドール(これは男性の呼び名です。女性はアニマドーラといいます。ここではアニマドールで統一しますね)は、親でも、教師でも、司書でも、読書ボランティアでも、どなたがなってもいい。一番いいのは、親が子どもにとっていいアニマドールであることでしょう。しかし、それぞれの立場で、できることを模索すればいいのではないでしょうか。教師の立場、司書の立場、読書ボランティアの立場と、それぞれの立場で子どもと関われることがあると思います。
 どういう人がアニマドールにふさわしいのか。「落ち着いていて、毅然としていて、常識があり、好奇心にとんでいて、誰に対してもオープンで、明朗であること」とモンセラ・サルトさんは言われます。しかし、なかなかそういう人は現実にいません(笑)。スペインで、アニマドールになってもらいたい人の3条件として、モンセラ・サルトさんは、

 ひとつ、本が好きであること
 ふたつ、子どもが好きであること
 みっつ、子どもたちのためなら、すこし自分が犠牲にな  ってもいいという気持ちがあること

をあげられていました。


(文責:穴見嘉秀@九州大谷短期大学表現学科情報司書フィールド助教授)