読書レクリエーションの提唱(1)のつづきです。
3 読書プレイフェア
2005年9月に、遊戯社より、『プレイフェア―競争しないで遊ぶ』という本が翻訳出版されました。『月刊Rec』の広告によると「プレイフェア」とは「人々が集まり、全員が勝ち、負ける人はひとりもなく、純粋に楽しみ、レクリエーションをし、お互いの関係をつくりあげることを目的とし、協力して遊ぶこと」「遊びをとおして協力する習慣を身につける。競争して勝つために遊ぶのではなく、毎日の生活のあらゆる場で、お互いに協力して生きることを遊ぶ」ことなのだそうです。この文を読んで、「私の求めているのはこれだ!」と思いました。、読書レクリエーションの分野もこうあるべきではないでしょうか。
「読書へのアニマシオン」を実践している人のなかで、「読書ゲーム」としてとらえ、競争の原理で進行しているかた、本やおはなしを使って勝ち負けを楽しむようなことをされているかたがいますが、これは本質をとりちがえています。
「読書プレイフェア」。本や小説やお話や詩や言葉をつかって、協力して遊ぶこと。「読書へのアニマシオン」という手法のその進化形、発展形として、上記の理念で遊べることをそう名づけます。
4 読書プレイアロング
「プレイアロング」とは、もともとは、東京プレイバックカンパニーの松本恵子さんがお使いになったことばです。昨年度の東京大会の公募セッションに「プレイバックシアター」というのがありました。「プレイバック・シアター」とは「会場のお客様からお話を聞き、それを数人のアクターでその場で演じ」、「それぞれの心の中にある大切な物語や情景を演じ、話してくれた人(テラー)にプレゼント」するものです。その後、この代表である松本恵子さんより、自分の独自にやっていることを「オーソドックスのプレイバック・シアターと区別して、『プレイアロング』とよんでい」るということを聞きました。
play along (プレイアロング)。play が「あそぶ」で、 alongが 「一緒に」だから、「一緒に遊ぶ」。「読書レクリエーション」でも「一緒に遊ぶ」という精神は基本におきたいものです。、私も、今、日本で唯一訳された本を論拠にした「読書へのアニマシオン」は「読書へのアニマシオン」とよび、私なりにアレンジしたものを「読書プレイアロング」「読書プレイフェア」と呼びたいと思います。
日本のレクリエーション分野などで、一緒に遊ぶ・活動する・プレイするもので、「集団参加型読書活動」の領域で応用可能なものがたくさんあります。これらを総称して、「読書プレイアロング・読書プレイフェア」とし、読書をレクリエーションとし楽しんでほしいと思っています。
5 「遊び」の実際
ワークショップとして、「読書へのアニマシオン」「読書プレイフェア」「読書プレイアロング」のいくつかを体験していただきます。
(1) 読み違えた読み聞かせ (2) ここだよ!
(3) これが私の絵 (4) 三人寄れば・・・
(5) おはなし交差点 (6) おはなし絵あわせ
(7) ワンワード
6 読書レクリエーションとしての「読書へのアニマシオン」「読書プレイフェア」「読書プレイアロング」
以上、「読み聞かせ」「パネルシアター」「紙芝居」「手遊びうた」とはちがった、純粋に本・お話・ことばを楽しむ参加交流型の「読書レクリエーション」の提唱をします。
発表者プロフィール:
穴見嘉秀(あなみ よしひで)
九州大谷短期大学表現学科情報司書フィールド助教授。
レクリエーション・インストラクター。
筑後市レクリエーション協会会員。
筑後市社会教育委員。
筑後市生涯学習推進協議会会長。
主な著書:
『「朝の読書」がもっと楽しくなるアイデア集』(学事出版)
『読書へのアニマシオン開智ハンドブック①』(近刊)