ご縁いただいて、西陣の織元さんの見学をさせていただいてきました。
帯、特に織の帯についてほとんど知りませぬ。
楽しみにしてやってきました、
こちら。

会長自ら案内くださいました。

まずはお隣の染色工場を、外から拝見。
染色された絹糸。

握ると良い絹特有の、「きしきし」した感触。


シャトルにセットされたところ。
中のふさふさは、にゃんこの毛だそう。
緩衝材として使うに、猫の毛が最適とか。

緯糸の準備はこれで完了。
色々な色のシャトルが行き来します。
白生地や、ストールなどのジャカード織と比べても遥かに複雑。
「西陣織だけど機械」とか、良く耳にしていましたが、機械織だって無茶苦茶手間かかってます。
(あ、私は機械織と手織りの区別は帯見ただけじゃ全くつきません。😁)
機械が全部やってくれるわけじゃない。
職人さんは、ほぼ付きっきりで色々やっていらっしゃる。
鶴の恩返し、で鶴が機織りするときの擬音で「トントン、カラリ」ってありましたよね。
ただ「トントン」ってのと、「カラリ」の代わりにシャトルで行き来を機械がやってくれるだけ。
(いやそれでも、新反とてもとても買えないけど🤣)
目から鱗でございました。
続いて手織りの工房へ。
今はエアコンがあるのでその様なことはないそうです。
伝統工芸士であり、手織りの帯を織っておられたのは、まだうら若き女性の方。
ピュアで可愛らしいという形容がぴったりくる方の手元から、素晴らしい織物が出現していく様は、魔法の様でした。

ミンティアがほっとします。
この「魔法」が使えるようになるまで、どれほどの努力を重ねていらしたのでしょう。

会長が見せてくだすったバリエーション。
今は来年の夏物を作っておられます。
スケジュール的にそうですよね。
手織りに使う糸は、また更に凝った仕様。
いやはや、手間と時間を惜しまず高みを目指すものづくりの凄みに、圧倒されました。目の前で飄々として、にこにこされているそのギャップに、くらくらきます。
お邪魔したお詫びとお礼申し上げて、今度はビルのショールームへ。
説明と画像はホームページからお借りしています。




もうもう画像も美しいですが、ショールームに掛けられた実物の帯の数々は、素晴らしいの一言のみ。
ボキャブラリーが貧相で、言葉にできず申し訳ありません。
何で緯糸でグラデーションができるの!
何で琴の糸で帯が…以下略。
螺鈿の帯とか、全く興味なかったのに、目が離せません。
糊で接着したんじゃないんですよ。
何という繊細で美しいものを生み出す技術なのか。
いやしかし、皇族でも財閥令嬢でもなければ、盛大な結婚式を挙げるのも、はたまた叙勲やノーベル賞取る予定もその様な夫君を持つ可能性もない、1庶民には眩しすぎます。
南北2キロ東西1キロ四方を、旧い意味で西陣と呼ぶそうな。
今どんどん新建材のハイツやプチホテルに置き換わってますよね。
今すぐ、特別天然記念物の指定をかけて保護してー、と電話掛けそうになりました
(誰に?)
これを生み出しておられるのが、同じ日本人であると思うだけで、誇らしい。
お恥ずかしいですが、涙ぐんでしまいました。
最後にこの様な言葉を見せていただきました。
着物の良さ
1.いつもと違う自分になれる楽しみ
2.着る楽しみ
3.見せる楽しみ
4.贈る楽しみ
私には直接贈る娘はいませんが、いつか誰かの手に渡った時に、仕立て直して貰えるよう、可能な限り縫込みにしてもらっています。
(◯イセルさんの商品説明とかでよく目にしますよね。
「身丈、裄ともにこれ以上伸ばせません」
ああならないと良いなぁと。)
お着物着れるようになって良かった、と本当に本当に、思いました。
(下手くそですけど)
しいて私が付け加えるとすると、
5.知る楽しみ
でしょうか。
きらびやかな沼が拡がっておりましたよ。
帯は若冲の群鶏図と数々の象図のリバーシブルなんですよ。
カッコ良いですわ。
1時半に伺って5時前まで。
(私にはあっという間に感じました。こらこら)
お忙しい御身でいらっしゃるのに、本当にありがとうございました。
至福の時間でした。
(20241105)










