さて常滑へ伺ったのは、こちらのイベントに参加させていただくため。

「学んで愉しむ長襦袢お仕立て会」です。



毎年1枚づつお誂えをしています。ただ和裁をしない(出来ない)のでサイズがイマイチ分からない。

身長、バストヒップから割り出してもらってますが、それでも帯下の背中心がずれるのは何で?、とか色々もやもやしていました。


私の着物はリサイクルかつ「伝」のものがほとんどですが、それなりにお気に入りの品も集まってきつつあり、できればマイサイズに仕立て直ししたいもの。

サイズ知らんで、投資できない。


まつやさんのイベントはずっと機会をうかがってました。

今春こそ!。

とキャンセル待ちからの参加が叶いました。


会場であるnuuさんは、想像以上にとても素敵なところ。

満開のこでまりとモッコウバラが迎えてくれました。

そして何と申しましょうか、古民家のリノベーション具合が絶妙なのです。

建物、いえ街に対する施主の方の愛情と知性を感じました。
このイベントの貸し切りという贅沢さ。
先にお揃いでらした方々。



スタンプが惜しいほど皆様チャーミング。
有松絞りの産地見学会や、仕事で訪れた一宮でも感じました。
名古屋(三重、岐阜を含む中部東海)の方って、皆何て上品かつ気さくなのでしょう。
古代からの豊かな穀倉地帯だから?

ポン助も入って撮っていただきました。
まずは美味しいランチから。
午後の部の私達から先にいただきます。
目に美しく、身体に優しい(に違いない)。
ご馳走様でした。
講座終えられた、午前の部の方とチェンジです。

皆様の着姿も眼福です。

長襦袢生地だけでなく、まつやさんの明日からのポップアップショップの逸品がずらり。

セレクトが素敵。
一品一品は個性的だったりモダンだったりそれぞれなのですが、全体の印象がスッキリ洗練されてて上品なのです。
ショップの様子は、まつやさんのインスタからご覧ください。



私は今回麻の長襦袢をお誂えお願いするので、庶民にとっては予算ぎりぎりにつき、はっきり言って目の毒。
打出の小槌が欲しいです。
閑話休題。

みずのしのぶ先生の長襦袢の着方。
私やっぱりあちこち大事なポイントを忘れていましたよ。
そうそう、そうでした。とか、あ、あれはそういう意味だったのですか!とか。
灰色の脳みそがうらめしい。
哀しいかな、人は忘れる生き物。
(あなたは忘れすぎですが)

その後、くみこ先生が長襦袢と着物のサイズを1人1人割り出してくださいます。
1人30分もあるんですよ。

最適と思われる腰紐の位置をしのぶ先生に相談して、確認してもらえたりして。
なんて贅沢な時間でしょう。

それなのに、私ときたら尺貫法だとピンとこず、いちいち先生にセンチで尋ね返す体たらく。

「みやつ」や「衽下り」を割り出していただいても、それが何を意味するのかわからず、ぽやっとするばかり。
今まで襟先は紐がかかれば良いと思ってただけなんで、褄下の寸法など意識さえしてませんでした。
すみません、大変失礼いたしました。
ありがとうございました。

他の方はくみこ先生の和裁教室の生徒さんでいらしたり、知識がおありの様で打てば響く会話をなさっていました。

着物の構造をミニサイズの紙の模型で、教えていただいた事はありますが、身に付いていないから入って来ない。
うーん。全然まだまだですねえ。
遥かに地平線が広がって見えます。
遠いわぁ。

そうこうするうちに最後の私の計測も終わり、お開きとなりました。
夢のような時間でした。

まつやさんのご店主、加奈様のお会計も済んでお暇します。
最後に素晴らしいお庭を背景に、くみこ先生が撮って下さいました。

ほら、慌てて着るとまた丈が短い🤣🤣🤣

お庭が綺麗。
まるで白い花の咲く桃源郷です。


いや、秘密の花園かしら?

まつやさん、このような素敵な会を開いていただいて、ありがとうございました。
また次の季節に参加させていただきたいと、野望を持ちました。
それまでに尺をセンチに換算しなくても、ちゃんと分かるようにいたします。

朝ソフトクリームをいただいた団子屋さんで、今度はいそべ団子を。
炭火で焼いてくださるので、香ばしくもっちもち。
ひっきりなしにお客様が来られてましたよ。
つぎに来たら、ネコ団子だ!


名残り惜しく常滑を後にしました。
復路ももちろんひのとりです。
名古屋名物、天むすと手羽を持ち込んで夕食にしました。

計測後、慌てて着付けたせいか胸紐がキツくて、初めて胸紐を抜きました。
ひのとりの席でね😁
崩れるか、と思いましたが、意外に大丈夫なものですね。

さてお着物です。
父の大島に、渡文の八寸帯。
サイズはこの大島が多分1番合っているはず。
ゆりざくらさんの鳥獣戯画の縮緬の帯揚げと帯締め。


羽織はまたまた毘沙門亀甲の紋紗に京子さんの羽織紐。

初おろしの烏の下駄と弓弦君(籠バッグ)でおめかしして、アウェイ感をねじ伏せました。

そんな心配は無用な、アットホームで素敵な会でした。
「まつや」のご店主加奈さま、しのぶ先生くみこ先生。
お世話になった皆様、ありがとうございました。

初常滑に何か記念になるものを、と七窯社さんの帯留めを迎えました。
七窯社さんはやきものは焼物でも、多治見ですがね😁