4月のきものしるべの会は、京都の廣田紬株式会社さんで開催されました。


お着物1年生のころ、緊急事態宣言で自宅待機でしたから、廣田紬さんの「問屋の仕事場から」をそれこそ繰り返しくり返し、拝見しておりました。

あの廣田紬さんにお話しを伺えるなんて。 

この機会のがすまじ。

楽しみにしてきました!

ブログでもリアルでも色々おせわになっている、ゆかりさまチコちゃんさまとご一緒に参加させていただきました。


仏光寺からちょっと入ったところ。

入口に案内に立ってくださってました。

ありがとうございます。

横河代表。
小売をやっておられない問屋さんに足を踏み入れる機会はほとんどありません。
貴重な機会をありがとうございます。

戦後結城紬の扱いから始まったそう。
結城紬の見本帳。





作業効率とは真逆の、手間暇のかかる縦横総絣。
このタイプのモノトーン着てみたいです✨
近年の結城紬の生産量データ(※加工済)。
(掲載許可いただいています)
高機の絣は今は織られていないのですね。
呉服業界における問屋の仕事と役割のお話も、興味深く拝聴しました。

ここからは私の拙い感想です。

世紀を超えてから、◯ァーストリテイリングの台頭と時期を同じくして「問屋不要論」が一世を風靡。
中間でコストを上げる悪しき存在としてのみ、クローズアップされがちでした。

勿論産地と小売が直でつながるメリットは価格以外にも沢山あります。
ですが、それは小売側にも相当な資金力と企画力が要求される両刃の剣。

プロデューサーとしてものづくりのサポートを、また流通量を調節し安定供給を司る専門問屋の存在は、流通業にとっても必要不可欠なもの。
デジタル化を含めて急速に進む構造改革が、改悪に繋がらないよう、1着物ファンとして願ってやみません。

(※と云いながら私は数少ない新反のお誂えも、いわゆる呉服屋さんでお願いしたことがないのでした。
申し訳ありません。)

そして、Jガールさまがお持ちになった紬のお着物たち。
皆様興味津々。


代表がお召しの作務衣も結城紬とか。
下村ねん糸代表がお持ち下さった織見本。
かぶりつきに拝見する私とゆかりさま。


そして廣田紬さんが始められた、解像度の高いデジタルカタログ。
QRコードからリンクに飛べて、繊維一本まで拡大できる精密なものです。


日本各地の生産量も減少する中、デジタル資料での保存も必要なのかも知れませんね。

横河代表の素敵な帯と

素晴らしい結城紬。
この様な貴重な機会を設けていただいて、ありがとうございます。


3人で撮っていただきました。
廣田紬の皆様、下村様、ご一緒してくださった皆様、ありがとうございました。 

続きます。