3月の第四金曜日は、我らがなら泉勇斎にて菩提もとの会が開かれます。



コロナ禍でも細心の注意を払って続きました。


日本酒発祥の地と伝わる正暦寺で近年再興された、古式の酒母を元に、奈良の蔵元がそれぞれに醸した酒が飲み比べできる、という会なのです。


お酒を供してくださるのは各蔵の若き代表や蔵人さま方。

色々お話しもきけちゃいます。


年度末、毎日終電ですが休み取って行く気満々。

昼間にいくつか社で案件こなして、ばびゅんと奈良へ。

「4時からやけど、最初は混むから6時前ごろおいで」


5時過ぎに興福寺まで戻ってきました。
西に沈む日に照らされて鴟尾が輝く中金堂と、名残の五重塔。
この景色もあと僅かです。




塔の足元は、もはや工事の足場が組まれています。

これ程塔の姿を惜しむのは、工程十年の歳月を思うからでしょうね。
この前解体修理が成った薬師寺の東西塔も、やはり十年ほどかかりました。

落慶法要が楽しみやね。
見に行こうね。
と言い交わしていたひとたちは、完成を待たずに彼岸へ住み替え。
私も、興福寺の塔の落慶を見ることはできるかしら。

振り返ると北円堂のシルエット。
西方浄土はあちらです。



さて、そろそろ良い時分です。

ならまちまで降りてきました。
盛りの白木蓮。

うふふのふ。

「あいにく、6時で終了なんです」

えええー。

かた付けがはじまってました。
え?え?勘違いした?
同じ境遇の人が3人いて🤣🤣🤣

店長が「ごめんごめん、おれ間違った?」となり。
冷蔵庫から出て来ました✨

ずらりと並んだラインナップ。












結局、店長のご厚意で全部いただきました❤️
今年はいずれも出来揃い!

ちょいと小腹すいたので、帰りにミカドさんでピンチョスをつまみ。
んまい。

ある有名店の店先。
いつもの場所。
カラスよけが下がった高級物件に、ツバメが帰ってきていました。

変わることも、変わらず続いてゆくことも、色々。
小さな生き物に心寄せるひとたちの存在が、良き伝統や風景を繋いでくれる。
今年も。
さあ、賑やかになるね。