まるで北斎の絵のような完璧な富士山が迎えてくれた富士川。


今でも新幹線に乗るときは、京都から時間を図って必ず見てしまいます。

富士山が綺麗に見えた時は、商談ま上手く行くことが多かった(ように思えて😁)

今日も良い日に違いない。


さて、やってきましたお江戸です!

良いお天気ですが、風が冷たい。


まずは旧東海宿場の品川へ。

無味乾燥な通りを一本入るとマンションのすぐ横に蔵。

蔵のある場所の表はこちら。向かって左のお店の奥に蔵です。
右は
老舗の呉服屋さんのご様子


旧東海道は、今は一方通向ののんびりした通りです。
あちこちに江戸の名残を慕わしく感じながら急ぎ足で歩きます。
目指す丸屋さんに到着。
現役の履物屋さんに、感動しました。

(奈良や、郡山もつい◯十年前まで、数軒営業されていましたが、大方はお修理のみ。店先の品揃えはつっかけサンダルやスリッパでした。今は駐車場かマンションになっています。
哀しいかな、地域の購買力の差ですよね)

ショーウインドウは宝の山。
塗りの下駄も素晴らしい。
棚上にも、引き出しにも鼻緒が沢山。
目移りして困ります。

今日は、表の相千両下駄・1号機のお修理と、3号機購入がお目当て。
2号機がセミフォーマルまでカバーできるので、今回は趣味に走ります。
烏で。
最後まで悩んだ、印伝の鼻緒。

いやいや、初志貫徹してこちら。
じゃん!
革は断然リアルが好みです。

ニシキヘビはとても丈夫。
ウロコに沿ってたまに乾拭きしてやるだけで、機嫌の良い素材です。
私のバレエシューズも、ローファーもヘビロテですが10年選手です。

ご主人がすげてくださるのを待つ間に、もう1つ見付けちゃいました。

(掲載許可いただいています)
「どうぞどうぞ載せちゃってください」
とてもチャーミングな奥さまでいらっしゃいます。
塗りで象られた水紋がうつくしい。
何と左右入れ替えても、水紋はピッタリ合うのですよ。
時雨下駄(関東でもこの呼名で合ってますか?)。
以前迎えた錦の履物屋さんでは、「ウチの雨用は、この台が最後だよ。可愛がってやってね」と言われてまして、危機感持ってました。

出会えて嬉しい。
もちろんお願いしましたとも。
ヒトには脚は2本しか無いのですがねぇ。
いくつあっても欲しい履物❤️

烏のみ連れて帰ることにして、後の二人は配送をお願いしました。
私がお願いしてる間にも、さらりと南部表の草履をお誂えされる女性がお越し。
あの南部表ですよ、奥さま!
白の鼻緒でキリリと美しく。
その素敵なこと。

はぁ、まだまだ沼は深く広い。

丸屋さんのご主人、奥さまありがとうございました。
また必ず伺いたいです。
この辺りも13詣りの風習があるのですね。
お参りして品川宿を後にしました。

次は水道橋へ向かいます。
本当は池之端か谷根千あたりの蕎麦屋で、昼呑みと洒落込みたかったのですが、リサーチしてくれたNちゃんによると人出が半端ないとのこと。

デイサービスから戻るお母様の帰宅に間に合わせる為、Nちゃん宅に近い水道橋で落ち合うことに。

移動の道すがら、素敵なマダムにお会いしましたよ。
ちゅーるの貢ぎ物がたくさん。
崇拝者をたくさんお持ちなのですね。
風が冷たいのでご自愛くださいませね。

さて水道橋駅近のこちら。

思った以上に懐の深いお地下の店は、民藝感あふれるしつらい。


もちろん。
こちらも抜かりなく。

天狗舞、これは二合か?二合半か?たっぷりありました。


アテ目的にお弁当と。


牡蠣フライもボリュームたっぷり、新鮮でうまうま。
適度なサービスと、適度にそっとしてくれる居心地のよいお店でした。

腹ごしらえしたら河岸替えようと言ってたのに、すっかり腰据えて、追加しつつ(徳利)もNちゃんと喋るしゃべる。

楽しい時間を堪能させていただきました。
ごちそうさまでした!

なんとこちらの先代は、銀座の松屋の場所にお店があったそうです。
明治30年のお写真拝見しました。
また再訪したいお店でした。

飲んだせいか、ご飯がどうにも入らず手持ちのビニールぶくろに入れて持ち帰ったのですが、お向かいの80代と思しきマダム方はスマート。
「お兄さん、アルミホイル持ってきて」

ささっと自分で包んでいらっしゃいました。
格好いいなぁ。
 



続きます。
(20240309)