朝から雨模様ですが、思った程不快なムシムシはなくて。

今日は行きますよ、京都アンティークフェア。

会場までは、最寄り駅の竹田からシャトルバスが出てるので、雨でも平気です。

何とバスで出勤途中のうたかたさんのご店主、ハイジさまとばったり。


10時ちょっと前に着きました。


 

アンティークやヴィンテージの金工細工には、心のシャッターを下ろしてのぞみます😁。

特に目貫に目のない私。
うかつに手を出すと大変なことになりますからね。

riyoさまがブログでいち早く紹介くださつたので、回るお店はおつむり内でリストアップ済み。

会場案内を拝見して、全体の位地をざっと把握して、スタート。


お目当てのうたかたさんは、人だかりができていらっしゃるので、後程。


あずまさんで、お買得の帯やお着物を掘り掘り。

ぜんまい紬や、型染めの小紋で綺麗なお品が1000円均一。


もりしょうさんでは、すっきり大人デザインの捨松の夏帯にため息。


倭の蔵さんで、おじや紬と竹柄の絽を見つけてお取り置きお願いしました。(プチプライスです)

そこへ先程あずまさんでもご一緒だった方がいらっしゃり。

お得意様らしく、ご亭主がたとう紙を出してこられました。

アンティーク(?)の夏羽織が数点。

あつかましく、横から拝見させていただいちゃいました。


うちの一枚に釘付け!

わあ、素敵ですね‼️とコメントして、そそくさと後にしました。


危ないあぶない。


少し一段落されたご様子を見てうたかたさんへ。

ガラスケースには、男性二人が根付けケースを前に篤く語り合っておられます。

そのうちおひとかたは、ハイジさまとバスで隣り合わせになった方だそう。

ご縁ですね。



「お客様同士が(接客)してくださるから」と微笑むハイジさま。

客筋が良いのは、お店の格ですね。


例のお品は、壁面に広げて掛けておられました。

艶やかなごくごく薄い茶色の地に、淡い色の顔料(でしょうか?)で丹念に描かれた花や魚達。

組上格天井を下から見ている様です。



(お許しいただいて撮影させていただきました。)


モチーフが何処かエキゾチックなのと、色の優しいトーンが相まって不思議な魅力のあるお品です。

画像では色が濃くでていますが、もう少し柔らかな色合いです。


すでに購入ご希望の方がいらっしゃるそう。

かつて丁寧に手作業で織られて、心を込めて描かれたこの布は、どのような場所を荘厳し、どの様な経緯でハイジさまの元へやって来て、今またこれからどのように飾られるのでしょう。


人の手から手へ、時間を越えて渡ってゆく美しい布。


想像すると、うっとりしてしまいます。


そうこうしているうちに、根付け談義されていらした方はご購入決定!

そこへお越しになった、西方のルーツのカップルがいらして。

お得意様らしく、ハイジさまが鐔を桐箱ごと並べ始められました。


こちらのカップルも、今正にお嫁入りした根付けに興味津々。

飛び交う英語と専門用語。


シロートは尻尾巻いて退散しました。

皆様楽しそう。


あちらにも沼。

こちらにも沼。


生きてる内が華ですよね。

ちまちま節約が虚しくなってきました。

なんだか現世思考になってます。


人の命は短いけれど、心がこもった大切に作られたものはひとしく人のこころを打つために、時を軽々と超えて伝世していく。


それほどのものは自分では作ることはできない、でも受け渡しになら関わることはできるかもしれません。


先の事なんかわからないし、と呟きながら、倭の蔵さんへ足が向いてしまうのでした🤣


さてお着物です。
昭和の中頃と推定される有松さんを着物風に。
帯もポリエステルなので、濡れても安心。
時雨下駄履いて。
ローズカラーの襟つき半襦袢にエアリズムキュロットで、盛夏仕様。
空調の効いた室内では、涼しい位でした。




アンティークには絶対手を出すまい、と思っていたのに。
(あ、でもこれは100年たってないから、ヴィンテージよね?、と屁理屈😁)

地元に帰って、いつものマダムに見てもらって羽織ひも見立てていただきました。


無双って何ですか?とか教えていただいて。

いつもお世話になっています。


しかしマダム、私の有松さんをメンテナンスして売って下さったこと忘れていらっしゃいました。

「素敵やね、どこで購入したの?」ですって!