或る迷惑な集団がいたときに、世間では「そんなの無視すればいいじゃん」と主張する人が現れる。

しかし、それは「無視や無関心でも問題が生じないならば」という条件をつける必要がある。

例えば、或る国家に大切な家族の一員を拉致されてしまった方々は、恐らくその国家に憤りや悲しみといった感情を抱いていることだろう。しかし、どれ程その国家を気にしたくないと思っていたとしても、奪還という目的のためには、その国家の最新状況を追っていくことが重要となってくる。

このように「無視すればOK」や「無関心でOK」は相対的に恵まれた環境で成立する話かと思われる。

以上のことを踏まえると、「好きの反対は無関心」というフレーズは「無関心でいられるほど無害ではない対象に湧く感情は普通に考えれば嫌悪感などであり、あながち間違ってはない」と見做せるだろう。