この文章を書いているのは2022年12月31日である。

普段あまり見ないテレビを筆者は眺めている。

画面に映る「NHK紅白歌合戦」を見て感じたことを述べていく。

 

まずNHKが少しでも多くの視聴者を集めるために必死となっていることが強く感じられた。

野球関係者やサッカー関係者を登場させることで、「NHKは普段みないが、プロ野球には日頃から関心を持っている層」や「NHKは普段みないが、W杯やサッカーが好きな層」を狙っているように感じられたし、東京ディズニーランドの協力を得てディズニー好き層を狙う戦略や、ジャンプ漫画のアニメを断片的に出すことでジャンプ漫画のファンを狙う戦略も感じられた。

大河ドラマにからめることで大河ドラマの固定層へのアピールも狙っていた。

もちろん主な視聴者層である老人層への配慮も忘れてはいない。

たとえば演歌歌手は例年と同じように登場しており、紅白歌合戦らしい演歌を披露している。

だが、演歌の途中であっても、なかやまきんに君や、高岸宏行が登場するなど、コミカル要素の強い人物を登場させるなどして、演歌に余り関心のない層であっても退屈にさせない工夫が見られた。

 

NHKは、YouTubeやTwitterなどでも紅白に関する企画を行っており、幅広い世代へのアピールが感じられる。

紅白歌合戦は昭和期のような圧倒的な視聴率を記録しづらくはなっている。しかし、それでも、番組の一部を断片的にでも視聴する層が一定数いるならば、番組開始から番組終了まで通して視聴するコア層が激減したとしても、完全なオワコンにはならないであろう。

 

最後になるが、最近のバンドや音楽グループは、男メンバーと女メンバーの両方が含まれる集団も多い。それらの集団では、白と紅(男性と女性)の区別をどのようにして行っているのか、少し気になった。