マンガにまつわる無数のトラブルから見える4つのパターンとは? 『日本マンガ事件史』
しかし、たとえば性・暴力などの過激な表現を読ませるな、といったもっともな面については、ほとんどの場合は対象年齢別に雑誌を分け、たとえば「小学生以下が読むマンガではここまで」といったかたちで出版社側が表現に対する自主規制を行い、ゾーニングすることで対応するようになった(もっとも、その後も性描写に関してはたびたび過激化の揺り戻しが起きて問題になっているが)。
性的or暴力的な表現って子供であっても、いずれは触れていくことになると思うんで、「もっともな面」と言えるのかは微妙ですね。
「『バトルロワイアル』といった暴力的なコンテンツに感化されてクラスメートを刺殺した小学生が佐世保にいたじゃないか」と主張する方もいらっしゃるかもしれませんが、「そういう犯罪者ってもともとそういう素質を持っていただけなのでは?」と自分は感じてしまいます。
「暴力的な描写が多い漫画は読者を凶悪犯罪へ走らせる効果がある」という主張に科学的根拠はあるのか気になるところです。
戦前には国家による柳瀬正夢のプロレタリアマンガの弾圧、戦後すぐには『黄金バット』に対するGHQの介入があり、1981年には矢作俊彦と谷口ジローによるハードボイルドマンガ『Official Spy Hand Book』が日中関係悪化のおそれから厚生省から抗議を受けたり、20110年代に入っても、文化庁メディア芸術祭の展示で反原発マンガが展示拒否されたりしている。
20110年代って未来すぎる…。