2020年6月1日FB投稿記事より

 

今日から6月/水無月(みなずき)に入りまいたね!

水無月の由来には諸説ある様ですが、水無月の「無」は「の」を意味する連体助詞「な」であり「水の月」であるとする説が有力です。

これから梅雨の季節に入り、少し憂鬱なシーズンかも知れませんが?Cウイルスを洗い流して欲しいと思います。

6月の俳句を一句

紫陽花に 雫あつめて 朝日かな 加賀千代女作

本日の「歩かにゃわからぬ祈りの霊場」(身延山法華経二十八品経石めぐり)第十九回は 七面山敬慎院にあります「法師功徳品第十九」をご紹介致します。

経石に刻まれている言葉は・・・

「法華経を持たんはその身甚だ清浄なること 彼の浄瑠璃の如くにして衆生皆見んと喜(ねが)わん」 🙏 

要約・・・法華経を受持・読・誦・解説・書写すれば、その身は清らかな瑠璃のようになって、人々が望んで見たいと思うようになるであろう。

三十六丁を後に、敬慎院まではもう少しです。一人で登りながら、遠くから団体参拝の皆様が叩かれている団扇太鼓の音に合わせ、お題目を唱えながら登って行きました。筆者様も団扇太鼓を借りられ、お題目に合わせ太鼓を叩いていると、自身の体が軽くなった気になられ、七面山に登る時は、お題目と太鼓の音があるだけで、登る者にどれだけ力強く導いてくれ事を体感されたそうです。

以前七面山の別当様から「誰かのお導きを頂けなければ、五十丁の道のりを登ることは出来ません。七面さんは常に皆様の信仰心を見守って下さっています。」とのお話しをして頂きました。

七面山敬慎院には、末法総鎮守の神様「七面大明神」が祀られております。頂上部の大断崖は「なないた(七面)がれのたけ」とも言われています。

永仁五年九月十九日南部実長公と日朗上人によりお祀りされたと伝えられ、この日を開創日と定め、大祭が行われています。

七面山には「池大神」「七つ池」等の伝説が残されています。

お参りを終え別当様に「私は以前、一度だけ一人で登った事がありましたが、胆のう手術後、一人で登る事が不安で登れませんでした。今回はお釈迦様、日蓮大聖人様、七面大明神様とお題目を信じて登れば大丈夫と信じ、敬慎院まで登る事が出来ました。」と涙ぐんでお話ししていたら、別当様は笑顔で「甘露の涙が、これからの信仰の糧となればいいですね!」とお声を掛けて頂きました。そしてまた「二千円のお開帳料に祈りを込めて、明日、明後日の食べ物もなく、生活も苦しいのに何万円もの高い旅費をかけて登って来られる人の気持ちを分かって欲しい」とお話し頂き、別当様は色々な人を見られているからこそ出た、心からのお言葉の様に思えました。

一の池を正面にして回廊をくぐると「法師功徳品第十九」の経石「法華経を持たんはその身甚だ清浄なること 彼の浄瑠璃の如くにして衆生皆見んと喜わん」があります。

どの様なでしょうか?

仏様は「法華経の教えを信じて保持し、読み暗誦し、理解した上で説き示し、経文を書き写すといういずれかの修行をしたとしましょう。この者の身体は、何もしない人が持っている身体能力より、八百種もの優れた能力を発揮することが出来る功徳を得ることでしょう。その身体は浄瑠璃の様に清浄となり、生きとし生けるものたちが見(まみ)えたいと願う姿になるでしょう」と説かれています。

筆者様は「はじめての法華経」のCDの中で、解説のお上人様が「法華経の経典を実行する人は、在家であり、出家であり、男子であり、女子であり、すべての人が法師であると説かれています。」と法師の説明をされて。

この法師品の中の「六根清浄」お話しを聞いて、自分の心の中に大きな心の転機が始まったそうです。

自分の”眼”で周りの事を冷静に見たい。偏らない”耳”で周囲の言葉を聞いたい。体臭や様々な臭いを差別することなく自分の”鼻”で正しく受け止めてたい。食べ物・飲み物の味も”舌”で感じるだけではなく、自分の発する言葉一つ一つにも気をつけていきたい。相手の嫌な面ばかりを見て判断したり自分の考えに執着する心{”意”}の魔と戦いながら自分の“身”を清浄にして「眼耳鼻舌身意」の六根を磨く事こそが大切だとに思われたとのことです。

(みのぶ誌2015年10月号より引用致しました。)

(参考資料)

【五種法師(ごしゅほっし)】

法華経を大切に守る人達を五種法師と呼び,五種とは受持、読書、暗唱、解説、書写です。この中で一番重視されるのは受持です。

【六つの功徳】

①眼の功徳 先入観なく物事が正しく見える事。

②耳の功徳 微妙なところまではっきりと捉えられ真意が分かる事。

③鼻の功徳 さまざまな香りをかぎ分けることができる事。

④舌の功徳 食事がすべておいしく感じられる。また言葉が人 を感動させる事。

⑤身の功徳 清らかな身のために、美しく健康になる事。

⑥意の功徳 清らかな心のために、多くの人が会うことを願うようになる事。

【法師功徳品 第十九】抜粋要約

法華経を大切にして、読書、暗唱、解説、書写する人は、

800の眼の功徳

1200の耳の功徳

800の鼻の功徳

1200の舌の功徳

800の身の功徳

1200の意の功徳

を得るでしょう。この功徳によって、六根は荘厳にして清浄になります。

本日も長文を最後までお読みいただきありがとうございます。

感謝 合掌🙏南無妙法蓮華経