「もし重いものを持ち上げるのが腰痛の原因であれば、ウエイトリフティングの試合は優勝者以外すべて腰痛になっている、という事になりませんか」
これは、ある知り合いのカイロプラクターさんが、ボクが書いたブログに対して寄せて頂いたコメントです
そうですね~。
ウエイトリフティングの選手が腰痛になっているかどうか
ボクにとって、これは意外と盲点でした
このカイロプラクターさんは、物を持ち上げることだけが腰痛の原因ではない、ということが言いたかったようなのですが、ちょっと興味が湧いてきたのでいろいろと調べてみました
「ウエイトリフティング スポーツ障害」で検索したところ、「ウエイトリフティング競技のスポーツ障害に関する調査」という文献がヒットしました
(https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2015/0/2015_1322/_article/-char/ja/)
この調査は、医療法人社団慶仁会の楠元正順さんという方が、高校生168名のウエイトリフティング選手を対象としてアンケート形式で実施されたものです。
アンケートの中で「痛みがある場所はどこですか」と質問したところ、「腰」と回答された選手は77名で、全体の36%になりました。
調査の結果、6割以上の競技者が練習中の疼痛を有しており、疼痛部位は腰、膝、手首、肘、肩の順に多かったそうです。
・・・・・やっぱり痛めてるんですね、腰
さらに、ウエイトリフティングやパワーリフティングの選手がこんなベルトを巻かれているのを何かで見たことはありませんか
※この写真は、「AthleteBody.jp」から転載しました(http://athletebody.jp/)
これは“リフティングベルト”といって、パフォーマンスの向上や脊椎の安定のために用いられます。
これに似た物、近所のドラッグストアなどで目にされたことはありませんか
※この写真は「楽天市場」から転載しました。(http://item.rakuten.co.jp/wide/8548/)
そうです、“腰痛ベルト”です
当然リフティングベルトの方がゴツいですが、どちらも使用者の腰を安定させるために作られた物なので形状が似てくるのだと思います。
いや~、カイロプラクターさんのおかげでいろいろ勉強になって面白かったです。
今日の結論
「ウエイトリフティング選手の36%は腰痛」
“スポーツは健康のためにするもの”というイメージが強いですが、実はプロ選手や実業団でスポーツに打ち込んでいるトップの人ほど身体を壊しています。
ですが、このへんのお話はまた後日。
最後までお読み頂きまして、まことにありがとうございました