シャワーを浴びて浴室から出ると
ちゃんと新しい下着と着替え、
歯ブラシまでもが置いてあった。
「これ着てよかったの?」
「うん…、智やカズがいつ来てもいいように買い置きがたくさんあるから。」
冷房の効いたリビングに戻ると
潤は気恥ずかしそうに俺を見て
口をムギュとした。
構えられてるんだろうか。
どことなくぎこちない潤の緊張感が
伝わって
俺までどことなく落ち着かない。
強引に気持ちを押し付けられたいと
潤に言われたものの、
それを過大解釈して都合よく捉えて
襲ってやろうなんて思ってないのに。
なんだか潤のそわそわした態度が
可愛くて
だんだんと可笑しくなってしまう。
「ふ…ははっ!そんな意識し過ぎないでよ。俺まで緊張すんじゃん!」
「だって…。」
「無理強いしようとも思ってないし、急いで関係を進めたいなんて焦ってもないよ。」
「そうなの…?」
下心がないとは言わない。
だけど潤が俺といたいって
同じ気持ちでいてくれてるなら
焦らなくていいと思えるし、
何よりやっぱり
潤の気持ちに寄り添って
同じ歩幅で進めばいいと思う。
がっつくな俺。
あれ?
潤が座るソファの隣に腰掛けると
潤が座り直して間をとった。
座り直したからたまたま?
気のせい?
でも明らかに間が空いた。
どういうことなんだ?
それにもう一つ気付く。
「潤…?」
潤が赤くなってる。
このあいだの旅行の時のように
熱でもあるのか。
手を伸ばして潤のおでこに触れるけれど、さほど熱くない。
そのまま首筋に触れると潤は飛び跳ねて首を自分の手で抑える。
「な、なにっ?!」
「や…、なんか赤いし熱でもあんのかなって…。」
「熱なんてないよ。やめてよ。」
「ごめん。」
「…翔さんと違って俺は焦ってるんだから。」
「へ?焦る?なんで?」
「翔さんのこと好きだからに決まってるでしょ。意識してるんだよ。この間から…ずっと。」
「このあいだから??」
「翔さんの背中見て…って!!もうっもういいっ!」
「言わなきゃわかんないよ。俺は潤の気持ちを大事に…、」
「気持ちを大事にって、そればっかり。朝まで一緒に過ごすって別に俺嫌々言ったわけじゃないよ?」
「こんなシャワーまで浴びてるのにさ、なんで?どうして翔さんは俺に飛びついてくれないの?」
「キスしてその気になってるのは俺だけ?」
真っ赤になって涙目になりながら
潤は矢継ぎ早に話す。
「ちょっ、ちょっと待って。だって今さ、俺が隣に座ったときスペース空けなかった?」
「そりゃそうでしょ?!無理強いしない、焦ってないって翔さんが言ってるのにくっ付いて座ったところで俺は平常心保てる自信ないもん。」
「え?!え?!」
「翔さんに強引に進められたいって思ってるんだよッ。」
「それって、潤は…だから、その。」
「あーあ、…なに言ってんだろ、俺。もうヤダ。」
頭を抱える潤を抱きしめる。
「潤に強引になんてできないよ俺は。」
「…優しいもんね、翔さんは。」
抱きしめたままソファの上へ
潤を押し倒して
チュッと軽いキスをする。
「潤にだけだよ。大事にする。」
「翔さん…。俺が勝手なこと言ってるだけだもんね。ごめん。」
「勝手なこと言って俺を振り回してよ。」
潤の髪を撫でる。
気持ちよさそうに目を細める潤の頬におでこに鼻の頭にキスをする。
「さっきの…バルコニーでしたキスの続き、してほしい…。」
潤が俺に求めることが可愛くて嬉しくてたまらなく愛おしい。
キスをすると潤は続きだと言うだけあってすぐに口を開く。
舌を入れると潤の舌が迎えるようにすぐに絡んだ。
この感触、気持ちいい。
潤の腕が俺の背中に回って
俺も潤の頭を支えるように手を回す。
息継も忘れるくらいにキスをする。
「ッは…、っ…。」
先に息苦しくなった潤が肩を揺らした。
髪を撫でて潤を見つめると紅潮した顔で俺を見るその目が堪らない。
足りない。
もっと。
腰のあたりから手を入れて
Tシャツを脱がせる。
「ぁ…、」
真っ白な身体が露わになる。
あの海の家で
カズがそりゃ心配するわけだ、
とあらためて納得するくらい白くて
小さな頃からそれを見ているカズは
きっとそれを誰にも見せたくなかっただろう。
「俺…、翔さんとこうなりたいって思ってた。」
「…いつから?」
「旅行の日。翔さんが着替えてるの見て。」
「えっ?!うそっ!!」
「背中見てカッコいいなって思った。ぎゅって抱きしめられたいなって思ってた。」
「マジ??」
「ふふっ、マジ。」
カズへの少しの罪悪感とは裏腹に
熱くなる自分の身体と重ねる。
胸のあたりを吸ってみると
ほんのりと紅くなる潤の肌に
もっともっと俺が付けたんだって
自己満足に浸りたくなる。
「ん…んっ。」
強めに吸ってみる。
紅く痕が残った。
その紅が俺を更に煽る。
丸く膨らんでいるわけではないけれど
プクッとした胸の先を口に含む。
「ぁあ……。」
口に含んで舌で転がすとツンとして
潤の身体が反応する。
お互いの体が触れる部分、お互い身体の中心が硬くなってるのがわかる。
下着を下ろして潤のソレを揉む。
「あッ、や、翔さんっ。」
「硬くなってるよ。感じてくれてるの?」
抵抗しない潤の耳元で囁くと
潤はしっとりと白い肌を赧らめながら
頷いた。
うへへ。
