日々是奇跡〜妄想の嵐〜(bl小説) -29ページ目

日々是奇跡〜妄想の嵐〜(bl小説)

素人の妄想で綴った戯言話です。
BLが苦手な方は足を踏み入れませんように…
翔潤*末ズがメインです。
嵐さん大好きです。浅くて薄いファンですのでお手柔らかに。





「翔さんにはハグされたいんじゃない。力強く抱きしめられたい。」



恥ずかしそうにこちらを見ずに

潤が呟いた。

その呟きはこの距離なら

聞き溢すことはない。


潤の気持ちに驚きを隠せなくて

ロマンチックなことどころか

気の利いた文句もでない。



「翔さんに強引に翔さんの気持ちを押し付けられたい。」



なにも言わない俺に

潤は握っていた俺の手を離して

不安そうに上目遣いに俺を見た。



これが翔さんが大事にしようとしてくれてる俺の気持ち。ワガママでしょ、俺。嫌になっちゃうね。」



イヤなわけない。

もっともっとワガママ言って

俺を振り回してほしい。

そしてそのワガママを聞いてやりたい。



「足りないくらいだよ。」



潤の頭に手を回して引き寄せる。

さっき思考回路が働く前に

終わってしまったキスの続きを

するために。


唇を合わせて角度を変えると

潤の唇が開いた。

その柔らかい上唇と下唇の間へ

舌 を 挿し込む。


潤はピクッと一瞬身を引こうとしたけれど頭に回した手でそのまま潤の口内を味わった。


苦しそうな潤を無視して。


俺が大事にしたい潤の気持ちの在り処を今ハッキリと自分にあると知ったなら

俺は俺の気持ちを優先させていいんだってことでしょ。



「ぁ。」



頭を支えていた手の力を緩めても

潤は体を引かずに

俺のキスに応えるように

潤の舌は俺の舌に絡む。


がくんと力の抜けた潤が後ろ手ついて

尻餅をつくような体制になって唇が離れた。

ハッとした潤が頬を赤くして



「あごめん。」


「なんで潤が謝るの?」


「いや、俺。今、夢中になっちゃってそしたら体の力抜けちゃってって、なに言ってんだろ。」



目を泳がせて慌てて

スッと立ち上がる潤は

自分から最初にキスしてきたのに

足早に部屋に入っていった。


可愛いな。


ふふって笑みがこぼれて

テーブルに置きっぱなしのグラスと

ペットボトルを手にして

俺も冷房が効いた室内へ戻った。



外のテーブルに置いていたために氷が溶けてアルコールが薄くなった酒を口にした。


グラスを口に含みながら

目に入った時計は12時を超えていて

日付が変わってしまっていた。



「潤、悪い。こんな時間だ。明日休みだって言っても気が回ってなかった。」



我に返って

カバンを手にしようとすると

先にソファに座っていた潤が立ち上がって



「え帰っちゃうの?」



え?

それって?

俺が顔を上げて潤を見ると

潤はハッとして口を抑えた。



「あ、ううん。ごめん。うん。もう遅いもんね。翔さんにも予定があるもんね。」



立ち上がって

そのまま俺を見送ろうと

玄関へ進んで行こうとする潤。

その肩を掴んで

こちらを向かせると

潤の顔は真っ赤だった。



「予定なんてないよ。潤との時間が俺にとっては最優先なんだから。」



いつだって潤との時間が

俺にとって大切な時間なんだから。



「潤は俺にどうしてほしい?」


「な、なんでもない。遅くまで付き合わせてごめんね。」



顔を逸らして俺に背を向けて

また出て行こうとするから腕を掴んだ。



「潤?」


「また、今度、ね。」



動揺して潤はこちらを見ない。

そのまま後ろから抱きしめる。



俺、帰らなくてもいい?俺はまだ潤といたい。」



囁くように尋ねると潤は頷いた。

潤がワガママを言って

俺を振り回せばいいと思うように

潤も俺に気持ちをぶつけてほしいってことなんだよな。



「潤、好き。朝まで一緒に過ごそ?」



また首を立てに振って頷く。



「こっち向いて。」



抱きしめる腕の力を緩めると

俯いてはいるけれど

潤はこちらを向いた。



「潤も俺と一緒にいたいんだよね?同じ気持ちだよね?」



出来るだけ優しい声で話しかけると

潤はゆっくりと顔を上げて



「翔さんと一緒にいたい。」



ちゃんと俺の目を見て言った。
























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