時間が過ぎて
店を出る時間になったので
潤のうちで飲み直すことになった。
相葉が
「いいの?二人の愛の巣でしょ?」
ってコソコソ聞いてくるので
「ちげーよ!」
と眉間に皺を寄せて返事をした。
実際、愛の巣と言うには
おこがましいほどしか
行ったことないのだから。
「照れてるぅー。」
なーんて言って、全く
俺の言ったことは届いてなさそうで
カズと智くんに聞こえてないか
一人ハラハラする。
「キレイにしてるねー。」
「全部の部屋を毎日使わないから。」
「あ、これ母ちゃんが選んでわざわざ送ったやつだ。」
「そうそう。ソファね。そんな高いの要らないって言ったのに送り付けてくるからビックリした。」
「テーブルも合わせて送ってきたんでしょ?」
「そうなんだよ。母さんも父さんもいつ来るのか知らないけど。」
カズと智くんと潤が
部屋の中をウロウロしていた。
2人は写メでしか見てないから
色々実物を見て話していた。
俺と相葉は近所で買ったツマミを出して酒を並べた。
「歯ブラシは1本なんだ。」
ピクッと反応してしまう。
洗面所から聞こえてきたよく通るカズの声。
「翔ちゃん置いてないの?」
相葉にも聞こえたらしく
小さい声で聞いてきた。
「置いてないよ。ほぼほぼここに寝泊まりしてないから。」
そう初めてココに来た日に
使わせてもらった物は
全部持って帰った。
あーよかった。
準備万端。
下準備。
得意分野で。
胸を撫で下ろして
相葉に余裕ある顔で返事したら
「翔さんに置いてていいよって言ったのに、持って帰っちゃって。」
潤の照れたような声が聞こえてきて
俺はひっくり返りそうになる。
「くふふっ、潤ちゃん正直だねぇ。」
「…!!…!!!!」
そのあと3人が戻ってきた。
俺はもう智くんとカズを
見ることができずに
借りてきた猫のように
ちょこんと床に正座して
拳を腿の上に置いて固まる。
「翔さん堅っ!」
カズが俺を見てクスッと笑う。
「や、…えっと、」
顔を上げると
智くんが腕を組んで俺を睨んでいた。
「智くん俺は入り浸ってるわけじゃ…。」
「フンっ。」
鼻息荒く智くんはソファの真ん中に
ドスンと座る。
その様子に潤が智くんの隣に座って
眉を下げた。
「どうして智はそんな険しい顔してるの?せっかく久々に会えたのに…。」
潤が悲しそうに呟くと
智くんはハッとして
眉間のシワを伸ばして
組んでた腕を解いた。
「潤、ごめんごめん。なんか悔しくて。俺の可愛い弟が俺のもんじゃなくなっちまった気がして。」
「なんで?俺は智の弟だよ?」
「だな。うん。カズと潤は俺の弟だ。」
「そうだよ。変な智。」
「変なのは前からですよ、潤くん。兄貴は翔さんに潤くん取られた気がして寂しくなっちゃったんすよ。」
「そうなの?」
「ちゃんと翔くんに大事にしてもらってっか?」
「うん。翔さんはいつも優しいし、俺のこと一番に考えてくれるよ。俺のワガママも全部受け止めてくれる。」
この兄弟の会話を当の本人の俺が聞いていていいのだろうか。
恐ろしく恥ずかしい会話が
目の前で繰り広げられる。
そんな居た堪れない気持ちを相葉が察してくれたようで
「飲もっ!ねっ!」
空気を変えようと手をパチンと叩いた。
にのちゃん
お誕生日おめでとうございます。
大好きです。
これからも相葉さんと総武線魂で
これからも大野さんと2人きりで食事しようと頑張って
これからも翔さんと頭の回転の速い2人でふざけ合って
これからも潤くんに甘く、観察してその成果を
私たちファンに届けてください。
また一年健康で。
