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日々是奇跡〜妄想の嵐〜(bl小説)

素人の妄想で綴った戯言話です。
BLが苦手な方は足を踏み入れませんように…
翔潤*末ズがメインです。
嵐さん大好きです。浅くて薄いファンですのでお手柔らかに。






「潤、花火しよ。」



酒もツマミも随分減ってきたころ

兄貴が言った。



そういえば兄貴が

潤くんに荷物を送るついでに

花火を買ってきて

潤くんとするんだと嬉しそうに

ダンボールに詰めていたのを

思い出した。



俺はもうあれ以来

花火大会を見に行くこともなく


家から辛うじて聞こえる花火が打ち上がる音をゲーム音と一緒に耳に入れるくらいでなんの興味もなくなっていた。



近くに広場があって

そこですることになった。

バケツやライターを持ってぞろぞろと

いい大人5人が移動する。

全員片手には酒を持って。



「カズ。ごめんな。」



俺の隣に翔さんが来て言った。



「?」


「いい気しないでしょ。」


「まぁね。でも俺より兄貴の方が悔しがってくれてるから俺は平気だよ。それを見越して兄貴が怒ったフリしたんだと思うよ?」


「そうなんだ。」


「遠慮しなくていいですよ。俺は潤くんが幸せそうだったら、これで良かったって思えるから。」


「カズ。」


「違う。思えるじゃなくて、思ってるから。潤くん見た瞬間わかるんだよね。双子だからさ。」



立ち止まる翔さんを置いて

ポケットに手を入れて歩いていくと

先にいる潤くんが「翔さーん!」って

手招きした。



5人で丸くなって花火に火を点ける。

眩しい光を放って

カラフルに火花を散らす。






潤くんとこうして花火をする日が

また来るなんて。



嬉しいよりも

なんだか切ない。



兄貴はきっと俺の気持ちを汲んで

怒った顔してたんだと思う。



俺が笑うしかなくなるから。



だけど悔しさは拭えない。

俺だったら今の潤くんの穏やかで幸せそうな表情には出来なかったことを実感させられたから。


俺が潤くんの手を引いていたら

過去のことをいくら考えても

今何も変わらない。

それはわかってる。

だけど何度も何度も

潤くんが離れてからも考えてた。


でも今日ハッキリと俺ではダメだったってことを痛感して

本当に良かったって気持ちと悔しい気持ちとが入り混じって


だけど幸せそうな潤くんを見て

胸がいっぱいで

花火が潤くんを照らすと涙が出そうになって夜空を見上げた。 



「カズの方に煙がいってる?こっちおいでよ。」



花火の煙は風向きから見ても

俺に届いていないのだけれど

潤くんは笑顔で俺に言った。


こうやって俺の動きに気付いてくれる潤くんはやっぱ双子だからなんだ。


潤くんの大きな瞳に映る花火は

小さい頃からずっと変わらず

キラキラしていて

俺の気持ちを穏やかにするのも

結局潤くんなんだ。



「あれっ?」



兄貴が潤くんに3人並んで寝ることを

潤くんからオッケーをもらって

ご満悦になってると

相葉さんがガサゴソ花火の袋を漁る。



「あれぇ?」


「どした?」



兄貴が相葉さんに声をかけて

相葉さんと2人で袋を覗き込んでいた。



「んー、この花火、線香花火ないよ?普通入ってるよね?」



「ふっ」

って笑いを堪える声が聞こえて

振り向くと

潤くんと翔さんが見つめ合って

2人で肩を竦めていた。



ああ。

もう2人だけの共有した時間と

2人の空気。


だけど

潤くんは可愛い。

昔から変わらずに。


ううん。

もっと可愛い。

それは翔さんが隣にいてくれるからだね。




生まれた時から

これからも

ずっと大好きだよ、潤くん。





潤くん、お幸せに。






























おしまい。


最後までお付き合いいただいて

ありがとうございました。